MNPで転入超

ドコモがMNPで転入超過になったようだ。
まあ、これがニュースになるくらい負け続けていたわけだ。

どうやらauから客を奪い取った様子なのだが、アプリからの通信制限やパケット料制限などで使いにくくなったヘビーユーザがドコモに移った可能性もある。
ヘビーユーザは多くの金を落としてくれるが、反面パケット利用量は莫大になる可能性も秘めている。
今のところネットワークに余裕の見られるドコモにとっては良いことか。

ドコモとauは似たようなサービスを行いながら加入者を増やしてきた経緯があり、移行後も戸惑うことは少ないかも知れない。
以前にも書いているがメールに関してauは使いやすいところもあるのでその点でドコモやSBMは劣っている。
SBMはドコモなどとは違ったスタイルだと思う。
エリアは狭くハイスピードエリアも都市部のみに限定されるから、ヘビーユーザには向かない。
そもそもSBMはライトユーザ層を取り込むことによって加入者数を増やす方向だった。
しかしARPUが急降下したこともあってインターネットマシンを旗揚げするもうまく行かない。
ヘビーユーザが納得するだけのネットワークパフォーマンスが提供されていないからだ。

音楽や画像再生に関しても、とりあえず出来ます程度のものなので中高生や若年層を中心としたアクティブ層には物足りないだろう。
反面着信専用に持っているとかメールは殆ど使わないというライトユーザ層には受け入れられた。
新サービスも余り登場しないので、ライトユーザは価格のこなれた端末を狙えばトータルコストは安く済む。
こうしたユーザ層と準定額通話狙い、スパボ一括安価狙いな人々の味方と言うことだ。

今はツーカーも消滅してしまったわけで、そんなツーカー的な事業者があっても良いはずだ。
もちろんハイエンドを求めたい人はそれを選ぶことも出来る。
行動範囲が都市部中心であれば(遅いながらも)HSDPA通信も出来る。

こう考えるとSBMは別として、auとドコモの戦いが見物なのかも知れない。