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差はもっと少ないかも


  • Posted by: F&F
  • 2009年4月18日 11:29

好き勝手に非論理的なことを言う孫さんがまたまた釘を刺された。
伝搬理論などはドコモに語らせたら右に出るものはいないと言われるほどで、屋外はもちろんのこと屋内に於ける電界強度分布などのデータを学会資料として公表していたりするのを見たことのある方もいるだろう。

ドコモは2GHz帯と800MHz帯に於けるエリア差は余りないという。
理由として基地局側のアンテナゲインやビームコントロールのやりやすさがあげられているが、実は移動機側のアンテナ性能差も大きいのである。
従来のようにホイップアンテナを使うならば差は少ないが、800MHzの波長に対して内蔵アンテナは短すぎる。
短縮アンテナはQが上がってしまうので共振周波数が狭くなりやすく、それはボディエフェクトなどを受けやすいことを示す。

また高性能なアンテナほど外部の影響を受けやすい(当たり前、もしも全く電波のでないアンテナがあればそれはアンテナ自体が電波を全て吸収してしまうのだから外部の影響は受けない)ので、アンテナ性能を上げようとすると環境変化に敏感になってしまう。
2GHz帯だと波長に対するアンテナの長さが800MHz帯より長くできるので、これらの問題を解決しやすいというわけだ。
ワンセグのアンテナ内蔵がなかなかうまく行かないのも、UHF帯の周波数が低いのが原因である。

まあ、FOMA開始当初ドコモはこれらアンテナゲインや符号化効率/拡散効率を考えると800MHz帯と大きな差はないと言って失敗してのも事実ではある。
CDMA方式の場合はセル内同時利用者数によって様々なパラメタが変化し、それに対して余裕あるセル設計をしないと十分な品質が保てない。
このあたりはau(IDOやセルラーグループ)の方がノウハウを持っていたと言える。
こうしたエリアの隙間に対する対策としてアンテナの改善やダイバシティ化、マルチセクタ方式などを採り入れてきた。

新しいバンドを通信に使うためにはこれらの研究が必須である。
割り当てられたバンドで電波を出せばそれで良いというものではなく、WILLCOMの前身であるDDIpも1.9GHz帯を使いこなすために相当な苦労をしている。
SBMは実際には自力でそうしたエリア設計などが出来ずにvodafoneを買収したわけで、何も分からず言い訳に終始しているのが今の状態ではないのだろうか。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/44998.html

   

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