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携帯電話基地局数


  • Posted by: F&F
  • 2010年6月 2日 11:04

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SBMの基地局倍増計画はどうしたのだろう。
一日数百局という猛烈な建設を行うと言っていた時期もあったのに、結局は嘘だった。

Vodafone買収前、ソフトバンクは「基地局用地は確保できている。基地局建設で難しいのは用地の確保だけだ」と豪語した。
その後Vodafoneを買収、今度は一転して用地の確保が難しいと始まった。
曰く、1.7GHz帯用に確保した用地は2GHzでは使えないと苦しい嘘で逃げた。

そして次には、機器は発注済みだが用地の確保と工事が追いつかないという言い訳だが、これも嘘だった。

しばらくするとASTEL跡地の利用をYOZANと合意したと発表した。
これで基地局も増やせる目処が付いたというのだが、結論からすれば嘘だった。
そして例の発言、エリアカバー率が一定以上になったので基地局投資をやめるというのだ。
SBMな人も、ドコモと遜色ないエリアカバレッジであり殆どの人は不便を感じていないと、さも自分が全国を飛び回って確かめたかのごとくの嘘をついた。

しかし孫さんご自慢のツイッターで利用者の不満が爆発する。
すると一転、基地局を倍にすると言い始めちゃった。
思いつきでの発言、発言内容にひっくり返し、後付けの言い訳は毎度の事ながら酷いものである。

そもそもこのページで基地局数のグラフを作り始めたのは、あの4.6万局宣言がいつ達成されるのかを楽しみにしての事だった。
誰もが不可能と言った基地局の大増局作戦、孫さんはコストをかけずにエリアを増やす画期的方法だとか何とか言いながら引っ張った。
しかし誰もが不可能だと言う事は実際に不可能であり、未だに基地局数は4.6万には達していない。
独自基準の基地局数が6万だか何だか知らないが、エリア不満率を見ると6万局あるとはとても思えない。

結局世の中の判断は「SBMは(自社発表の)基地局の数は多いけど余り役に立っていないようだね」である。
おかしな嘘をつかずに4万局しかありませんと言っていれば「そうか、3年前のドコモと同じくらいか」で済まされたのに。
いや待て、3年前のドコモの方が屋内圏外ずっとずっと少なかった。

おそらくこれは地上高の低い局やセル設計の悪さで、基地局数が同じだとしてもドコモと同じエリアカバレッジには達していないものだと思われる。
感覚からすればSBMの4万局はドコモの3万局当時と同じくらい、そんな感じだ。
これが技術というかノウハウの違いなのだろう。

セクタ分けがセル面積にのみ関係していると考える人がいるかも知れないが、マルチセクタは同じエネルギを狭い範囲に集中させられる効果もある。
当然半値角の狭いアンテナは水平面ゲインも高くなり、勿論通常の通信時には最低出力で行うのがCDMA方式の基本だが、移動機が屋内や半地下などにいた場合には高い実効出力にものを言わせる事が出来る。
ところがセクタ分けされていないSBM基地局などの場合は、その弱電界移動機を狙う事が出来ないので広いセル内全てのRSCPを低下させてしまうか、或いはそもそも電界強度が足りなくなる。

基地局ベンダーを変えたり、メンテやファーム関連を変えたりとコスト最優先が祟ってHSDPAカバー率も上がらない。
未だにカバー率85%程度だそうなので、今後も期待は出来ないだろう。
カバレッジ90%程度まではそこそこ整備できる(EMの全国エリアカバー率も90%を超えている)わけで、つまりはそれ以下のレベルだ。
しかも7.2Mbps化もなかなか展開できないと言うから、いかに古いシステムが大量に残っているかが解る。

大きな数字が偉いと言う事で95%なんて言っている人もいる。
中継器は信号を選べないので、その中継器を混ぜ合わせた基地局のハイスピード対応率が95%なのかな。
何せ独自基準なのでさっぱり解らないが、まあ計算的にはそんなものだろう。

EMもドコモも全てのサービスエリアがハイスピード化されており、SBMは日本に唯一残った3G事業者(他は3.5G)なのだ。
これもドコモの3年遅れと言ったところか。

場所があれば何とかなる発言の信憑性を揺るがすのが1.5GHz帯の整備状況だ。
もしも場所があればそれで済むのならば、お得意の一日数百局の整備をやってみせればいいと思う。
しかし実際には、月に数千局の増加には至っていない。
こんなペースでは来年早々のDC-HSPAサービスインが怪しくなってくる。
あと半年、本当に出来るのだろうか。

この6万局増局計画はWILLCOMの基地局スペースをアテにしたものだ。
PHS基地局を6万局減らす(SBMによれば、そんなに沢山要らないそうだ)代わりに、そこ場所の有効利用のためにSBM基地局をつっくけるのだとか。
果たしてこのハイエナ作戦は成功するのだろうか。

というのも、通常はマクロセル局でカバーしておいて、その中の一部をマイクロセル局にする。
PHSなどは自律分散とALOHAになっているので基地局を勝手に設置すればあとはシステムが最適な制御をするのだが、携帯電話システムはそうではない。
しかもCDMA方式はセル内収容者数によって様々なパラメタが変化し、そのためにSONのような仕組みが考案されたくらいだ。
つまり、PHSにとって都合の良い場所だからと言って携帯にとってベストだと言えないばかりか、SBMの場合はマクロセルでカバーできていないところをマイクロセルで何とかしようとしている。

   

Comments:1

fSO 2010年6月 2日 12:00

繋がるとか早いとか言われる場所がいつも同じな時点でね…。(汗)
まぁそんな事も気づかない位全てが机上の空論でできてる人なのだろうけど。あ…机上の空論には達してないか。(笑)

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