SIMフリー

ドコモは来年度発売の端末からSIMロックを解除する方針だそうだ。
iモードやiメールはドコモの独自仕様なので、そこに他社が乗り入れる事は難しい。

しかしSMSやMMSは規格ものなので、ドコモ機がこれに対応することはたやすい。
とすると、ドコモのSIMフリー機はSBMのSIMを入れればSBM網でSMS/MMSは使える事になる。
Y!は使えないが、これは仕方がないだろう。

SBMがSIMロック解除に応じる可能性は低い。
屁理屈コネまくりでSIMロックを死守しなければならない事情があるからだ。
じゃあタダ配りしている(iPhoneではなく)端末をSIMフリーにしてお茶を濁すか？いや、タダ配り端末にはインセンが乗っているのだからそんな事は出来ない。
例え国内の人間がそんな端末は要らないよと言ったとしても、中国人が大量に買って行くだろう。
あ、でも孫さんは中国大好きだから良いのかな。

最近では開き直ったのか、インセンティブプランだと求める発言まで飛び出している。
http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20416312,00.htm

SIMフリーになれば、海外に行った時に現地事業者のSIMが使える。
iメールはあらかじめdwmailにアカウントを取ってバックアップ設定しておけばそれで読む事が出来る。
返信は、PCからのメールを拒否している場合にははじかれてしまう。
相手がSMSを受信出来る状態ならば、国際SMSで連絡する事も不可能ではないが面倒そう。

日本経済新聞によれば、
>ドコモは以前から基地局整備に力を入れてきたため、
>回線の品質が比較的優れているとされる。

ソフトバンクは、
>一部の利用者からは「回線につながりにくい」などの
>不満が出ている。

>実際にｉＰｈｏｎｅを持ち歩いていると、屋内などで
>電波が不安定で、使いたいときに圏外になるケースが
>多いように感じる。
>事実、ＳＩＭロックがかかっていない香港版の
>「ｉＰｈｏｎｅ３ＧＳ」にＮＴＴドコモのＳＩＭカード
>を挿したものと、ソフトバンクモバイル版ｉＰｈｏｎｅ３ＧＳ
>とを比較しても、やはりＮＴＴドコモの電波をつかんでいる
>ｉＰｈｏｎｅ３ＧＳの方が、安定してデータ通信を行える
>ケースが多い。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819499E2E5E2E29F8DE2E5E2E5E0E2E3E2E2E2E2E2E2E0;df=2

これにより、
>「ドコモの回線でアイフォーンを使いたい」と考える
>契約者が出てきてもおかしくない。

それを痛いほど認識している孫さんは、
>「アイフォーン解除には応じない」と明言している。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819691E2E4E2E2E08DE2E4E2E5E0E2E3E29C9CEAE2E2E2?n_cid=DSGGL001

SBMの方が現状のドコモのパケット定額料より安価なのだが、それでも負けると考えているのだろう。
多少金を払ってでもエリアや通信速度を取りたいとするユーザがSBMにとっては恐怖になるわけだ。
しかしiPhoneが売れているのは莫大なインセンティブを積んでいるからであり、もしもこれが8万円だと言われたらこれほど売れただろうか？
iPhone獲得のための無理なコミットが、結果としてiPhoneを日本に広めたと言っても良くそれはSBMの功績である。