Home > モバイル放送

モバイル放送


  • Posted by: F&F
  • 2010年8月31日 12:02

VHS対βではないが、各陣営ともにかたくなに自方式が良いという感じで固まってしまった。
私は従来から書いているように、どちらかと言えばISDB-Tmmが良いのかなと思っている。

理由はクアルコム支配が気に入らないからだ。
クアルコム税と呼ばれる、端末販売価格の5%にもなるライセンス料の事ももちろんあるが、ワンチップ化がライセンス上出来るのかという問題もある。
おそらく国内メーカとしてはワンセグやフルセグとモバイル放送のマルチフォーマット対応チップを作りたくなるだろう。
一方でクアルコムはベースバンドチップにMediaFLOの機能を組み込んでくる可能性もある。
こうなった場合で、しかもチップに関する権利をクアルコムが放さなかった場合、実質的に3GあるいはLTEチップセットまで支配される事になってしまう。

以下の記事ではクアルコムの無茶な契約に関して書かれている。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100827/351542/

もしもMediaFLOが採用された場合、メーカに不利な条件でのライセンス契約になるのではないか。
公取委はクアルコムに対してNAP条項等は駄目よと言っている。
これに対してクアルコムは、駄目じゃないだろコノヤロウと係争中だ。
クアルコムのものはクアルコムのもの、クアルコムの権利を使う企業のものもクアルコムのものというこのメーカに不利な条項を、クアルコムは「当事者間で合意すればそれで良いではないか」と言っている。
確かに基本的には企業間で合意すればいい。
ただ、CDMA特許やMediaFLOなどはクアルコムの持ち物であり、それを使わなければ競争に負けてしまう。
競争に勝とうと思えばクアルコムの言い分を飲むしかなく、クアルコムにしてみれば「企業間の合意のものとでライセンスした」と言い張れる。

これを公取委は問題にしている訳だが、クアルコムは「オレは悪くない」と言っている。
ならばMediaFLOでも同様の事が起きるのではないかと、誰もが心配になる。

cdma2000陣営が廃れていったのも、iBurstが嫌われたのも、すべてはクアルコムが絡んでいるからだ。
企画会議などでは、今やクアルコムがらみの会議は参加者がずいぶん減ってしまった。
それこそクアルコムとKDDI"だけ"が頑張っている感じを受ける。

   

Comments:2

YASU Author Profile Page 2010年8月31日 13:49

クアルコムのやり口ってソフトバンクに通じるものがありますよね。
ソフト流通でも以前所属していたソフトハウスの営業がソフトバンクに製品を持っていったら「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」って感じの契約を提示されて「あそことはお付き合いしたくない」ってキレてました。
あ、副社長さんが元クアルコムジャパン社長か、道理で...
類友?

a&d 2010年8月31日 22:27

放送に大事なソフトウェア(提供事業者)を揃えられたISDB…陣営で。
いくら実証を行おうと、スカスカな局数じゃやる意味ありませんし。

ただ、対応端末が広く出回ってしまったワンセグと、どう差別化していくのだろうか。
そのワンセグは無料ですし、果たして課金コンテンツとしてなりたつのだろうか。

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > モバイル放送



VC