mmbiに決まる

熾烈な争いを繰り広げていたISDB-TmmとMediFLOだが、ドコモとSBMの推すmmbi陣営がサービス事業者となった。
私は過去にも書いているが、これには賛成である。

もっとも大きな理由はクアルコム税を取られるのは嫌だと言う事。
またISDB-Tmmならば地デジとのチップ共用化なども点でも有利になると思う。
電監審は技術的にはMediaFLOを評価したが、サービス価格などの点は評価しなかった。
KDDIによれば月額千円程度が妥当としているが、やはりこれは高いだろう。
衛星放送よりは安いのだがモバイル用との極小画面で観ると考えれば、衛星放送並みの価格を転嫁するのは難しいと思う。

mmbi側はBeeTV並の価格を想定するという。
確かに制作者側の利益が少ないなどの問題点は指摘されているのだが、コンテンツに応じた価格体系を作り直す事は出来る。
SBM商法ではないが、安価誘導で加入者を増やした後で値上げするという方法もある。
もちろん値上げされない、あるいはCM挿入での無料化に進んでくれた方がありがたいと思う層も居る。

mmbi側はドコモやSBMの他にも各既存放送事業者などが参加しているが、MediaFLO陣営は寂しい。
放送事業者側としては制作費の高く取れる、つまり利用者からの徴収料金額の高いMediaFLOの方が有利なのではないかと思うのだが、一方で加入者像に悩むのではないかと懸念する一面も。
今後の携帯電話にはモバイル放送受信機が搭載されるのだろうが、VHF帯ではアンテナ効率が上がらない。
実質受信感度やエリア問題など、どんな風になっていくのだろうか。