LED電球(6)

シャープが高輝度の照明用LEDを発表したとニュースになっていた。
25W級で2300lmを超えると言うから明るい。

発光効率は91lm/Wだそうで、この明るさのものだと業界最高になる。
効率のみを求めたものでは100lm/Wを超えるものもあるのだが、明るさは100lm程度にとどまっている。
小型LEDを多数並べる直管蛍光灯型LEDの場合に発光効率を上げやすいのはこのためなのだが、高効率LEDは高価でありそれを沢山使うとなると自ずと価格は上がってしまう。
40W型と呼ばれる約2m全長の直管蛍光灯交換タイプは300個前後のLEDが使われている。
照度は1000lm程度なので数lmのものを多数使っているというわけだ。

発光効率を上げる工夫は高温特性の改善とチップ外への光の誘導の改善だそうだ。
シャープの25W級のサイズは20mm角以上であり、蛍光体ドライブ方式なので点光源ではない。

家庭用の照明用途としては発光部面積が広いことはメリットとなるが、スポットライトやヘッドライト用を見ると点光源の方が配光設計を行いやすい。
自動車用も含めてLED化はどんどん進んでいる。
ヘッドライトに関してはまだまだ無理矢理感は否めないが、それもここ数年で変わってくるだろう。
現時点でのLED化のメリットはカタログ用謳い文句程度の意味でしかないが、高輝度で発光効率が高まってくると省エネにもなる。
(でもたいしたことないけど)
まあ、むしろコストが下がってくることの方が採用車種拡大につながるだろう。
HIDなどのインバータとLEDドライバのどちらが安いか、みたいな。