EC-03

EC-03はヤマハの発売する電動原付である。
1.9馬力は余りに低出力ではあるが、最大トルクは0.98kgfとシグナスXより大きい。

今まで見かけることがなかったEC-03だが、先日走っているところを見かけた。
乗っていた方は大学生くらいのお年頃の細身の人で、その人が乗ってもEC-03は小さく見えた。
加速はかなり悪く交差点の信号が赤になって止められる度に車の間をすり抜けて前に出てくるが、信号が青になってもノロノロとしか加速してくれないので後ろの車は大迷惑だ。
だったら後ろで待っていれば良さそうなものだが、小型で幅も狭いのでチョロチョロと前に出てくる。
最高速度はそれでも50km/h程度は出るようで、のろい加速に我慢しながら後ろを付いていったら最終的には50km/hを超える速度になった。

バッテリは18650を112本使っている。
8並列×14直列で約50V,14Ahなので公称容量は700Wとなる。
このバッテリで40km以上 (30km/h定地走行時)の航続距離となる。

ちなみにプリウスのバッテリはEC-03の約2倍に当たる1.3kWhだが、プリウスは電池容量の20%〜80%迄しか使わない。
これは寿命の確保と共にメモリ効果抑制のために必要だと説明される。
1.3kWhの8割で1040W、その2割を残すと使える分は832WとなりEC-03と同じくらいだ。

なおホンダの電動バイクは発表会の時に「プリウスと同じくらい電池を積んでいる」と言った。
バッテリはSCiBで、これは急速充放電性に優れたLi系バッテリで、過酷な使用においても寿命を確保するためにこれを選択したとホンダは言っている。

プリウスαでは従来のNi-MHバッテリをLi-ionに変えて積載スペースと重量を大幅に節約した。
それと共に急速充電性能の向上によって回生効率が上がったらしい。