Home > 中華バラスト(4)

中華バラスト(4)


  • Posted by: F&F
  • 2011年7月13日 11:02

1107131101_400x300.jpg
私はこれまでバラストの電力可変は任意の値に連続的に行えるようにしていた。
TL494のリファレンス電圧側をいじる方法だ。

改造自体は別に何と言うことはないが、子基板をメイン基板から外さなければならない。
埋めてあるシリコンも切り取るが、これはカッタナイフを使えば簡単である。
子基板を外すのも吸い取り線や半田吸い取り機があれば何と言うことはないが、電気モノを余りいじらない人には無縁なものかも。

そこで電流検出抵抗をいじってみた。
TL494のリファレンスをいじるのも電流検出抵抗をいじるのもやっていることは同じだ。
ただし電流検出抵抗はその抵抗値が小さいので任意にドライブ電力を変えることはしにくい。
もちろん部品を追加して、電流検出抵抗の両端を半固定抵抗で分圧するように接続するなどすれば可変は可能だがパターンカットが必要になる。

本来は菅電流を計測しないといけないのだが、中華バラストではDC-DCコンバータのドライブトランジスタのソース電流を測っている。
DC-DCコンバータの効率が一定だとすれば代用出来ると言うことだが、まあそこは中国的考えだな。
ソース抵抗は0.5Ωの3パラだった。
写真は5パラにしているので計算上は58Wになっているが、効率が落ちているので実測は55Wあたりだ。
逆にこれを2本に減らすと23Wくらいになる。
1本にすると12W程度だが、こちらも効率が落ちるので10W前後と見た方が良い。
この電力だと35W用のバルブは安定点灯しない。

中華バラストの効率は80%前後である。
国内品などが90%近い効率を得ているのとは大違いだ。
23W時の入力電流が2A(13.5V)ちょっとと言ったところ。
起動時電流は4A程度だが、起動促進回路のないバラストだと最初から2Aである。
また低電圧側は6.5Vまで動作した。

原付などに取り付けることを考えると、アイドリング時などは20W程度に落として走行中は35Wに上げるなんてのが面白そうだ。
バチッと切り替えるのではなく、連続的に可変する事も勿論出来る。
ただ、その場合は当然のことながら回路を組まなければならない。

簡単にやるにはソース抵抗の所から線を引っ張り出してリレーを入れ、ハイ/ロービーム切り替えスイッチでドライブパワーを変えるとか。
ここはインピーダンスが低いが約50KHzのスイッチング電流が流れているので長く引っ張り回すことは推奨出来ない。

雑記に書いたブリッジだが、ショットキーのブリッジもある。
http://www.fnf.jp/r.php?y=2011&m=7&d=12
記事では半田付けをしない方向での改造を優先したが、通常のシリコンダイオードのブリッジ接続だと電圧ロスが1.5Vを超える。
ショットキーダイオードのブリッジだとこれを半分程度に減らせるので、貴重な電力を無駄にせずに済む。

   

Comments:0

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > 中華バラスト(4)



VC