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今週の相場観


  • Posted by: F&F
  • 2011年7月17日 15:04

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弱い指標で下がったUSDを引きずりながらの週明け、東京時間には80円台後半まで付けたもののNY時間には前半まで押した。
USDは上がるぞと言っていた人々も困り顔である。

月曜のNY時間には80円割れかと思われたが踏みとどまり東京時間を迎えた。
欧州問題再燃によるNYダウの下落、リスク回避の円買いという流れだ。

火曜日の東京時間には80円台ギリギリの所にいたが、夕方には79円台になった。
その後ストップを巻き込んで一気に79円割れかと思われるところまで急落したが、その後多少戻した。

そして水曜のオセアニア時間には78円台半ばまで売られた。
これはちょっと意外な感じがした。
ここしばらくの80円台で、80円台にいることが普通になってしまった感がある。
それが今度は70円台が普通になるのかな、なんて思わないでもない。
水曜のNY時間には再び78円台、欧州事情や米国の景気減速懸念などで円が買われる。
木曜には早朝から78円台で展開、震災後安値に向かうのだろうか。
アナリストは、90円台が遙か遠くになったようにこれからは80円台を拝むことも出来なくなるだろうとした。

ついこの前まで82円だ83円だと言っていた人たちも、まさに手のひらを返す。
「blogには83円に向かっていると書いたが、下落することは想定通り」みたいな、何が何だか解らない。

トレンドラインを割る前ならば安いところを拾ってみようかとも思っていたのだが、ここまで下がると安易には買えない。
それこそ80円台に戻る事なんて無いのではないかなんて思ってしまうのである。
先週はギリギリ79円台を維持して終わったが、円買いが強まれば78円を割る可能性も十分ある。

画面のコピーは時間足、おおっ!と思うくらい綺麗に下がっている。
78.5円迄来たところで1円ほど急上昇し、円売り介入かと囁かれたがそうではなかったようだ。

電力不足による成長率低下を日銀は懸念した。
それでも円は買われ、そして経済は悪化する。
政府も日銀も何も対策はしない。
FRBは追加金融緩和策で継起した支えを行うと見られているのだが、日本政府は知らん顔である。
日銀総裁はFRB議長の2倍以上も報酬を得ているのに、半分以下しか働かないとは良く言われることである。

トヨタは、この為替水準では物作りが成り立たないとした。
確かに国際競争力云々のレベルではない。

震災後、中間部品メーカなどは被災して生産量の落ちた日本のパーツメーカに代わってとものすごい売り込みを展開していた。
為替の問題もあり価格的には圧倒的に有利であり、この機会を逃すまいとしている。
韓国は非公式(裏)介入でウォン安誘導をしていると言われ、もしかすると円買い(円高誘導で自国輸出産業保護)を推進しているかも知れない。

   

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