お話

東電の社長にホットラインがかかってきた。
相手は関電の社長だ。

東：関さん、いつもお世話になっています、どうですかそちらは。
関：いえいえこちらこそお世話様です。
東：ウチもほら、北の方が大変なんですけどね、そちらも定点予定ですね。
関：ええ、そうなんですが、それ以外にちょっとお願いがあるんです。

東：なんでしょう、我々の出来る事なら何なりと。
関：実はですね、大飯原発でちょっとトラブルがありましてね、今はまだ公表していないんですが来週くらいには表沙汰にしようかと思ってるんですよ。
東：隠しておけば良いんじゃないですか、試験運転中でしょ？
関：いえね、ほら、橋下知事のこともあって色々と。
東：そうですか、まあそれなら仕方ないですね。

関：そこでなんですけどね、電気余っちゃってますよね？
東：余ってます。売るほどあります。
関：ウチの方に融通するという理由付けはどうかと思いまして。
東：それはいい。沢山電気作らないとね、エネルギコストが上がらないんですよ。
関：布石をね、根回しというか、何か理由付けがね。

東：明後日インタビューに応じるんで、そのときにちょっと話を出してみますよ。
関：そうですか、それは良い。グッドタイミングですな。
東：ところで関西さんは電気はどうなんですか？
関：ウチは、ほら関西の人はコストにシビアなんで今以上の節約はやらないんじゃないかと期待してるんですよ。
東：橋下知事も節電に協力しないとかって。
関：あれはうまく行きました。彼の性格からして、ああ言えば絶対反発すると思ったんですよ。

東：経産もノリが良いですから。
関：橋下クンもね、一旦は節電協力の方向に行きましたけどね、もう一発ありますから。
東：頭脳派ですな。
関：お互い能ある鷹で行きましょうよ。