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今週の相場観


  • Posted by: F&F
  • 2011年7月24日 15:01

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78円台後半から79円台前半までを行ったり来たりの週前半、80円台を拝むことはなかった。
輸出産業界が危機感を募らせるのに対して、製紙業界は80円も79円も1円しか違わないじゃないかみたいな発言が出ていた。

円高になったからと言って即座に輸入が増えてくるわけではないというのがその理由だ。
このあたりは国内市場をむいている業界か否かでも違ってくるだろう。
と言っても輸出企業の多くは既に国外に逃げ出している。
そして一度国外に出て行った企業が国内に戻ってくる事は難しい。

週半ばには安定的に78円台となり、79円すら遠のいた感じがした。
史上最高値を更新しなければ気が済まないのではないか、そんな声も聞こえる。
木曜夜には78円台半ば近くまで、じわじわと下げる。
78.5円付近には大量のストップがありそこを切り崩すと一気に下がるとも言われたが、金曜朝には何事もなく78.3あたりまで下げた。

果てしない下落はいつまで続くのか。
過去では1996年の142円台から史上最高値更新の79.7円迄約4年にわたって63円も下落し続けたことがあった。
その後は約3年間の上昇に転じて147円台まで行った。
今回の下落も既に4年に達している。
高値は124円台なので46円の下落だ。
前回と同じ下落率を目指すとすれば、USDは69円台と計算出来る。

昨年はUSDが82円台に落ちたところで介入を行った。
これによって一時は85円台まで持ち直したが、その後放置したために82円を割り込んで円が買われてしまった。
介入が続かなかったことで市場では余計円高が進んだと思う。

震災後の介入は76円台に下がったところで行われた。
特殊な事情と言うこともあって協調介入が行われ、USDは85円台まで戻した。
一度介入したら次はないかな?米国際問題もあるしな。
市場はそう見て円買いに動くのかも知れない。

ハードコピーは週足に線を引いてみたものだ。
この線を明確に上抜けてこない限り下落は続くという事だろうか。
ただし永久に下がり続ける事はない。
反転がいつなのか、どこで買えばいいのかをみんな探っているのだろう。

   

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