- 2011年9月26日 13:02
POR-15は、その製品説明を読んでも今ひとつぴんと来ない。
水分で硬化するような事も書かれているのだが、水分硬化型樹脂に防錆作用を持たせるのは難しいという話もある。
ただしエスコは水分を上手く利用している。
サビに浸透するというような表現や、サビをコートする(外気を遮断する)説明もある。
確かに錆びた面にくっついたPOR-15は強力で、能書き通り無穴で高密度なコーティングが施されているとすれば鉄の酸化は防げそうな気がする。
しかし空気遮断性の高い樹脂塗料などあるのだろうか。
PETにしても通気性があるし、だからこそ長期保存性の樹脂を使った醤油パッケージなどが売りになる訳だ。
またコートするだけではサビは防げないはずで、それはサビを落とさずに上から塗料を塗る事が無力だからだ。
とするとPOR-15自身にサビを食い止めるような何かが含まれていなければならない。
ちなみにPOR-15の硬化被膜の上には普通の塗料は乗らない。
この手のコート剤としてはラストボンドもある。
これは国産の工業用防錆剤で2液性のもので、錆びていない金属材料に塗る事の出来る強力な防錆剤だ。
POR-15が溶剤型なのに対してラストボンドはエポキシ型で無溶剤である。
ラストボンドは耐薬品性はあるが紫外線には弱いとされている。
屋外での使用時には上塗りが必須となる。
ラストボンドやエスコは下塗りがあっても効果的だとする一方で、POR-15はサビ変換剤などの上には塗ってはいけないとなっている。
やはりサビに直接作用するものなのだろうか。
エスコはエポキシ性のものなのだが、サビの中からケチミンが水分を吸収して硬化する仕組みらしい。
水分が無くなってミクロな隙間が出来たその場所に、加水分解されてケチミンから生成された物質が入り込む。
POR-15も同様な反応をする説もある。
価格はラストボンドとPOR-15がほぼ同じ、エスコはかなり安価だ。
いずれにしてもサビの上から塗る事が出来る点は楽で良いと思う。
もちろんボロボロとはげ落ちるほどのサビではダメだろうが。
http://www.protoolshop.net/yomoyama/sabidome.htm
- Newer: トップページが更新されました
- Older: 網内準定額
コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。
サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。
登録は簡単＆それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。