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リチウムポリマー


  • Posted by: F&F
  • 2011年10月17日 13:01

スマートフォン用の外部バッテリでリチウムポリマー電池を使用したものがある。
リチウムポリマーバッテリに関しては過去に少し触れた事もあるが、ラジコン用として大電流放電が可能なバッテリとして普及している。

Ni-MHでは飛ばせない飛行機がLiPOなら垂直上昇すら出来てしまうと言う程の放電能力がある。
EV用やハイブリッド車用も同様なのだがNi-MHに比較すると充放電特性が良好でで、ラジコン用のLiPOは40Cもの放電に耐えるものがある。

LS600hのバッテリは交渉288V/6.5Ahだ。
モータ出力は650Vで165kWなので電流は254Aにもなり、電池端で換算すると570A以上となる。
つまり88Cもの放電を行わせる事になるが、これはNi-MH電池にとってはショートと同じだ。
Ni-MHでも無理すればごく短時間なら20C放電が可能かも知れないが、安全性や寿命を考えると10C位なのかなぁ。
そうするとモータドライブ電力は19kWとなる。
THSはエンジンで発電機を回して作った電力でモータを回す。
だからモータ出力とエンジン出力を合算出来ないわけだ。

プリウスにしてもモータは60kWなので288V換算電流は208Aとなる。
ちなみにPanasonic系バッテリのデータによれば3秒間は30Cの放電が出来るらしい。
なお10C放電だと19kW(6.5Ahとして。6Ahのものもあるらしいが)となる。

もしもここにLiPOを使ったら、同じ重さや体積で2〜3倍の容量の電池を搭載出来る。
しかも40C放電が可能となればLS600hもカタログ出力くらいは出せるかも知れないではないか。
プリウスにしても同様に、モータがフルパワーで駆動出来るのでノロノロ加速を我慢しなくても良くなる。

所が、LiPOは扱いを誤ると爆発してしまうのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=Rb8-MYGyTIE
ラジコン用などでも室内や車内で充電してはいけないと書かれていたりするから当面自動車用は無理だなぁ。
というか民生用そのものが無理ではないかと思っていた。
が、スマートフォン用の外部バッテリがリチウムポリマーという事で安全性は確保出来るようになったのかなと思った次第だ。

   

Comments:1

handagiken 2011年10月19日 11:51

リチウムポリマーの普及はBMSの進化が進んだ事が大きいと思います
リチウムイオンの普及でバッテリーマネージメントが重要になり結果的にリチウムポリマーも同じくコントロール出来るようになったって事だと思います
将来的にはショート寸前の領域まで使うようになるかも
ただ事故などでの内部ショートが怖いので大容量での運用は難しいかと

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