田口峠に行く(11)

帰りにコースはどうしようか。
高速を使えば時間は短縮出来るが、もし燃調系がダメな場合は完全エンストとかプラグが溶けるなんて事もないとは言えない。

なお温度センサ系や圧力センサ、スロットルポジションセンサ異常ならば代替情報によってエンジンは運転可能、クランクセンサ、インジェクタ、イグニションコイルや燃料ポンプ系だとエンジンは止まる。

圧力センサ異常かどうかは、圧力センサを外してみて同じエラーが出るかどうかで確認出来る。
しかしここで作業を開始すると帰るのが夜遅くになってしまう。
途中で救援を呼ぶ事になると考えた場合、遅くなるのは避けたい。
しかも今は走れている。
何とかアイドリングもする。
そっと触らずにこのまま下道を通って帰ろう。

最初は加減速時におかしくなった。
やがて常時おかしくなった。
しかしフェイルセーフモードになれば一見正常だ。
うーん…

もしも田口峠を登って反対側まで行っていたらどうなっていただろう。
雪の中で立ち往生か。
アイドリングもしない、低速での回転もばらつくようでは雪道は走れない。

どこが壊れたのか、何故こうなるのか、走りながら色々考える。
余り速度を出さずに200km近くも走るので時間もかかったが、何とか家に着いた。

整備書を見てみる。
と、スロットルポジションセンサ異常だとなっている。
異常判定レベルはその電圧が0.45Vから4.8Vの範囲外になった場合だ。
接触不良かTPSそのものの不良の場合にはこうなる。
果たしてTPS異常であんな風になるのだろうか。
今ひとつ納得は出来ないが、後日チェックしてみよう。

続く…