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CDI(28)


  • Posted by: F&F
  • 2012年4月23日 13:03

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DC-DCの駆動回路、フライバック方式の方が効率が高い。
2号機は別のHIDバラスト用のトランスを無改造で使った。

フライバック方式で400V以上は楽に出力出来る。
DC-DCコンバータ効率が良いので発熱も少ないし消費電流も小さい。

エンジン回転数600回転相当時の消費電流は、1号機が約700mAであるのに対して2号機は500mAだ。
回転数が更に上昇して1万回転になった時、1号機が3Aを消費するのに2号機は2Aしか食っていない。
この差は大きい。
※追記:ピーク電流は2号機の方が大きかったので実質的な差はもっと小さかった。

NE555をPWMモードで使って電圧安定化しようかと思ったら論理が逆だった。
出力にインバータを入れるとリセット時にFETがONになってしまう。

フライバック方式なのでNE555の出力はON時間が短いデューティーにすべきなのだがNE555ではこれが出来ない。
これも出力にインバータを入れれば可能になるが、今度はリセット論理が逆になる。
仕方がないのでこのまま使い、発信周波数を変化させて最大効率点を求めるようにした。

FETは2SK2490でも良いが、2SK2232の方が効率が上がると思う。
CDIの回路図としてはこれが完成形になる。
本当はFETのONデューティーを短くして効率を上げたい所なのだが、NE555がもう1個増えてしまう。

マルチ放電タイプを検討する方は以前に記事を参考にして頂きたい。
http://www.fnf.jp/blog/2012/04/fnfblog6065.html

FETは2SK2232でも2SK3140でも何でも良い。
Idが15Aクラスで4V駆動出来るものなら。
トランジスタも2SC1815でも2SC2120でも、小信号スイッチング用なら何でも使える。
小信号ダイオードは1S1588と書いたが今では古いか。
1S2076とか1N4148あたりが入手性が良いかも。

DC-DCの出力用の倍電圧整流ダイオードはショットキかファストリカバリが必要だ。
ER504だと耐圧が不足するので2本直列にする必要がある。
SCRも同クラスなら何でも使える。
ゲート特性によっては、或いは車両側のイグニション信号によってはゲート周辺回路の定数変更が必要になるかも知れない。

通電状態でSCRにトリガ信号を与えなければDC-DCの出力は出っぱなしになる。
この状態でSCRのアノード電圧を測りながらVR2を回せば電圧が変化する(放電路がないのでSCRとパラに10kΩ程度を入れて測った方が良い)。
同時に電源電流を測りながらVR1を回して効率点を見つける。
オシロがあれば調整は楽だがテスターだけでも出来るかな。

   

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