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コストダウン


  • Posted by: F&F
  • 2012年5月 8日 12:04

車が売れない時代だからかも知れないし、そうでなくてもコスト意識は高めなければいけない。
トヨタは現在より更に部品の共通化を進めていく。

コストを度外視した設計などという表現を使う事があるが、トヨタにそれはあり得ない。
どこかに金を使ってしまったとしたら、代わりにどこかでそれ以上のコスト削減をする。
それはレクサスにおいても同じ事だ。

もしも特別感を出していこうとするならば、せめてエンブレムの大きさや形状くらい変えるだろう。
排気管の形状や意匠にしても、レクサスだけのものを考えるはずだ。
レクサス代は取りますよ、でも車自体はトヨタそのものですよ。
これでは魅力半減というか、おそらくレクサスブランド品を買う人は特別感を求めているのではないかと思うのだ。
景気の良かった頃の話とは言え、LSのエンジンやトランスミッション開発の意欲はどこに行ってしまったのだろう。

ユーロ安でドイツ車の価格は多少下がったようだが、大きくは変わらなかった。
ドイツメーカは「この車には適正な価格がある。それはユーロ建てでもドル建てでもなく、日本円での価格でだ」と言った。
価格にも特別感を盛り込んだというのだ。
ユーロ安だからと言って円建て価格を大幅に下げたら、それは車の特別感をも下げてしまうと。
そんなもの、今の時代に売れないだろうと思ったら一昨年の輸入車販売量は増加している。
ユーロは下がるが売価は下がらない。
ドイツ車メーカはかなり利益を増やした事だろう。

ルイヴィトンが高校生御用達ブランドである日本国、一体価値とは何なのか。

レクサスは低価格路線に走る。
CT200hにしてもパワーシートを運転席だけにするなどしてコストダウンしている。
特別感を求めるオーナはそれで良いと思っているのだろうか。
いや、そうではないと思っての方針転換なのか。
それが特別感ではなく、ともすると大型車や大排気量車に向かうのは解りやすいが正しいのかどうか。
特別感とは大きさや重さではない部分にも存在すると思うんだけど。

BENZが過剰なコストダウンで大きく評判を落とした時期があった。
しかし次モデルでは大きく方針が変更された。
レクサスも同じなのか。

昨日の雑記でも触れたのだが、私自身トヨタの会見を聞いて複雑な背景を感じさるを得なかった。

   

Comments:8

OZAWA Author Profile Page 2012年5月 8日 20:49

ブランドの考え方が間違っているような気がしますね。
個人的な考え方ですが、拘って物を作りかかった原価に利益を乗せて売価とするのがブランド。トヨタははじめに売価があり利益を引いて残ったのがかけられるコストになっているように見えます。
こんな考え方でできた物にブランドとしての魅力は無いと思います。

Pora Author Profile Page 2012年5月 9日 22:00

あらら、またドイツ車かぶれ???
「拘って物を作りかかった原価に利益を乗せて売価とする」カーメーカーなんてほとんど無いと思うよ。
素晴らしい欧州車も、ほりこしさんやOZAWAさんが大嫌いで何故か世界ではたくさん売れているトヨタも含めてターゲットプライスを決めて原価を作り込まないメーカーなんてあるのかなぁ。
フェラーリでもまずターゲットプライスは設定されて車作りを進めるんだと思うけどね(ソースは見つけられなくてすいませんが・・・)。

F&F Author Profile Page 2012年5月 9日 22:14

トヨタも言っていましたよ、初代セルシオのときに。
必要なものを必要なだけ使い、真面目に車を作るとこの価格になるって。
この記事では量産車と言う事でドイツ車を引き合いに出していますが、実はフェラーリも同じなんです。
何でフェラーリは儲かるのにコーンズにそのおこぼれが少ないのかと怒っている人が居ました。
付加価値とは何なのか、マスプロとは何なのか、ですよ~ん。

Pora Author Profile Page 2012年5月10日 01:26

そんな訳ないですよ。
コンシューマー向けのマスプロメーカーには必ずマーケティング組織があって、売れる価格、ターゲットプライスは設定されますよ。
原価を積み上げて利益を乗せて価格が決まるなんてあり得ないです。
もちろんプライスレンジはありますし、固定費や流通コストの振れ幅を見て付加価値も幅は出来ます。
総資本回転率が上がるから低付加価値でも妥協できたり、高付加価値を狙うべき商品だったり、一律には捉えられない部分はありますよ。
そのように多面的に見て幅があるケースはあっても、ターゲットプライスは設定されます。

F&F Author Profile Page 2012年5月10日 06:42

Poraさんと話がかみ合わないのは、Poraさんはあくまでも低付加価値低価格でなければいけない世界を見ている訳ですよね。
車だと解りにくいですか?
例えば腕時計、Poraさんが語るのはシチズンやカシオの時計の話で、私が言っているのはCORUMやBLANCPAINの世界。

まドイツ車は量産品に違いはないのですが、少なくとも負荷価値代は稼げていますよって話です。
乗ってみれば解りますが低価格クラスなんてさほど高品質じゃないです。
プラスチックの質感なんかトヨタの方が10倍はマシです。
それでも付加価値代が稼げる所からルイヴィトンの例えにつながっているんですけどね。

話の方向がずれそうなので修正しておきますが、元々はユーロ安で欧州メーカが儲かったという話です。
それは付加価値によるものではないですかと。

記事の通り、ユーロ安で儲けがどうなったかは各社の決算状況の数字をご覧になるのが良いかと思います。

Pora Author Profile Page 2012年5月10日 09:38

話がかみ合わないのは、元々私のコメントはOZAWAさんに対してのものだからでしょう。
但しほりこしさんの話しもずれていて、私は「低付加価値低価格でなければいけない世界」を見ている訳ではありませんよ。
低付加価値、高回転率であれば高付加価値、低回転率よりメリットがあるケースもあると・・・。ただ自動車のように開発コストや投資コストと言った固定費が多大な製品で実用価値が高い製品は高付加価値、低回転率が成り立ちにくい事は事実でしょう。
ほりこしさんの議論が判りにくいのは、自動車と高級ブランド時計のようにコスト構造が全然異なる物を比較しているからだと思います。
ルイヴィトンと自動車もコスト構造が全然異なりますしブランド力のウエイト付けだって全然違うでしょう。
そこに為替差益を入れると議論がごちゃごちゃになりますよね。
頭の良い方なので論理のすり替え、論理の混同をわざとしていると疑ってしまいそうです。

F&F Author Profile Page 2012年5月10日 10:32

私は缶コーヒーや缶ビールの世界も、車も、ブランドバッグもマーケット開拓の本質は似たようなものではないかと思っています。
なので低付加価値高回転率でも利益は最大に出来て、例えばユニクロなどは儲かっていますよね。
でもこれってぼろ儲けとは言われないでしょう。
ユーロ安にあやかって、しかし欧州車がろくに値下げしないでも売れてしまうと言うか売ってしまう、しかも自分たちはそれが付加価値だと言っているのはぼろ儲けかなと。
(それが悪いという話ではないですよ)

で、トヨタ(レクサス)はどちらを向くのだと思った訳です。
ユニクロなのか、ルイヴィトンなのか。
ルイヴィトンを目指したけれど、背に腹は代えられなくなってユニクロの方を向き、トヨタ本体の利益が出てきたから今度はルイヴィトンの方を向き直すみたいに思えてしまうのです。

Pora Author Profile Page 2012年5月11日 00:18

「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 」の世界ですかね。

まぁレクサスはユニクロモデルでもないし、ルイヴィトンモデルもありえませんね。
大体自動車のような幅広い技術が投入される製品が、ほとんどブランド価値で勝負するルイヴィトンと同じビジネスモデルなんてあり得ないですよ。

何か欧州車はブランド力があるから儲かって、トヨタはブランド力がないからフラフラ戦略が定まらない論調ですが、残念ながらグローバルで見ればトヨタのブランド力は相当高く、欧州勢で太刀打ちできるのはVWだけでしょう。

トヨタのブランド力は東南アジアでは圧倒的、北米も強力、中国でも欲しいブランドとしてはVWに迫っています。

ただ自動車はリソース投入が多大で、グローバル展開すればするほど国ごとの景気動向も注視して軌道修正は必要になりますから、トヨタは右往左往していると映るのかもしれませんね。

残念ながら2011年は震災、タイの大規模洪水で収益は大幅ダウンですが、今年から巻き返すでしょう。

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