チノパン

千野志麻フリーアナウンサーの起こした死亡事故のニュースがあった。
駐車場内で死亡事故？

さほど速度は出せない場所で何故死亡事故が起きたのか。
どうやら衝突時の衝撃で死亡事故となったわけではなく、衝突後にそのまま倒れた男性を轢いてしまった結果のようだ。
もしかしたらそこでブレーキを踏んで人間の上に乗っかった状態になったのかも知れない。
車両はVWの大型SUVとの事で、車重もそこそこあったのだろう。

2005年頃の英国の医学誌によれば、SUVの重大事故率は乗用車の4倍にもなるのだそうだ。
ボンネット位置などが高い為に衝突時に人間を跳ね上げずに押し倒して乗り上げてしまう事がその原因だ。
グリルなどが人体の重要部位を直撃する危険性も指摘されている。

同じ事はトラックやワンボックス車にも言える。
これらの車両は特定用途向けであって、乗用車のような衝突安全性は確保しにくい。
しかし乗る側はまったくそれを意識しない。
危険な車を運転している意識がないので重大事故になる。

千野志麻さんにしても、車の運転が好き、得意だったと言っている。
運転が得意だろうが好きだろうが、車の特性や衝突時の危険性を理解していなければ事故は重大化する。
今回はブレーキが遅かったか脇見などだと思うが、通常の乗用車より対人衝突時に危険な車である事の意識が不足していたのではないのか。

一般的に駐車場では接触事故は多いが人身事故、しかも死亡事故は皆無だ。
それは走行速度が遅い事があり、事故に至った場合でもはね飛ばすような事は殆ど無い。
今回の事故は男性を前方に倒した上で、背中に前輪を乗り上げている。
人間との接触に気づかないまま、押し倒して乗り上げたと見る事も出来る。