Home > 当たり外れ

当たり外れ


  • Posted by: F&F
  • 2013年9月12日 13:05

iPhone5sが発表された。
これまでの予想が当たったもの、外れたものなど様々だ。

NFC搭載は今回もなかった。
軽合金筐体を採用するとNFC用のアンテナが実装出来ない。
この辺りにも難しさがあるのだろう。

カメラはiPhone5と、撮像素子は異なるものの画素数は同一だ。
いたずらに画素数を増やす必要は無いが、カタログ仕様重視の日本では負けた感が広がるかも知れない。
一部予想ではカメラ性能(含む画素数)の大幅アップが伝えられていたが、ハズレだった。
ただし撮像素子の拡大で画質は少し良くなるだろう。

TD-LTE対応機は発売されるが日本向けではない。
正確には800/900MHz帯とTD-LTEが同居出来ないし日本のバンドには対応しない。
おそらく孫さんは頭から湯気を出して、Apple本社に火を付けてやると怒っている事だろう。
来年版のiPhoneで対応したとしても、そこには強敵のUQが居る事になる。
http://japan.cnet.com/news/service/35037109/

眼鏡を掛けたマサ損さん(だったかな?失念)は、KDDIの850MHz(BAND18)には対応せずWCPのTD-LTEのBAND41に対応するのは確実であると書いていた。
同じく、KDDIやドコモはネットワーク系が弱いのでiPhoneのトラフィックはさばけないと言う。
発売が決まった後も再掲しているところを見ると、余程危機感を感じているのだろう。

この方、ネット界では有名なようで検索したら色々出てきた。
auショップのオネーさんにつきまとった事件とか、真偽の程は不明だが本人もそれらしき事を語っている。
だからという事ではないのかも知れないが、auに電話をかけて云々とかAppleに直訴とか、なかなか面白い。
いや、おもしろがってはいけないな。
この方、たぶんお病気。

確かに日本でiPhoneを売り、そして売れるようにしてきたSBMの功績はたたえられて良いと思う。
しかしiPhoneユーザが飽和状態のSBMに比較すると、従来型ケータイからの乗り換えやそう加入者数の多いKDDIやドコモの方がAppleに取っては上客となる。
KDDIやドコモがTD-LTEのバンド41は外してねと言ったかどうかは知らないが、浪花節ではなくビジネスだと割り切る孫さんなのだからApple商法も理解すべきなのだ。

それでもショックは大きいだろうなぁ。
いつもなら元気にコメントを出す孫さんなのに、今回は姿を見せていない。
お得意のツイッターやFacebookでもなりを潜めているという。

ドコモ全盛の時代が過ぎ、復活のauも再び元気を無くしてSBMの天下と言って良い時代になった。
その後息を吹き返したauにSBMは危機感を覚え、そしてドコモが元気になる(かも知れない)と考えれば穏やかでは居られないはずだ。
一つの時代が終焉を迎えるのか、それとも勢いを失わないのか。

対応周波数は大方の予想通りだった。
ドコモとKDDIは800MHz帯でのLTEサービス対応となるが、SBMは900MHz帯をCDMAで使ってしまったために当面対応出来ない。
プラチナLTEの商標登録が虚しく響く。
SBMが対応するのは2.1GHzのみだがイーモバイルの1.7GHz帯を使う事が出来る。
CAが出来ない限り、ギリギリ頑張っても112.5Mbpsが最高となる。

ドコモは850MHz/1.8GHz/2.1GHzの3バンドを使う事が出来、1.8GHz帯で理論速度150Mbpsが手に入る。
KDDIは850MHz/2.1GHzの2バンドとなるが、特定地域では2.1GHzの20MHz幅をフルに使って150Mbps対応を謳う模様だ。
ただ実測値を見てみると850MHz帯と言う事でMIMOが効きにくいのか、理論値の半分強の速度しか出ていない。
2.1GHz帯では理論値の8割以上も出るので、これが周波数帯の影響なのか地上回線の混雑なのか気になる所ではある。

iPhoneは(iOS6までは)WiFiの自動制御などが出来ない。
Androidのようにアプリからシステム系を制御出来ないためで、WiFi利用も少し不便だ。
SBMの場合は屋内圏外でWiFiは入るという場合もあるが、3G/LTEが入るのならわざわざWiFiなど入れないかも知れない。
そう考えるとドコモの1.7GHz帯はiPhone優先で使用し、iPhone非対応の1.5GHz帯にAndroidを追いやった方が効率的だと思う。

各社反応というか利用者の意見も様々だが、SBMとその仲間たちは過剰反応を見せた。
auからiPhoneの時も同じようにネガキャンに必死だったが、今回はそれよりも危機感を強めている事が伺える。
つまりはiPhione信者はiPhoneファンではなくSBMの回し者(!)だったと言う事だ。
純粋なAppleファンからすれば、何と恥ずかしい事をしてくれるんだと思うだろう。
しかしこれこそが孫さんの望むイコールコンディション、イコールフィッティングなのだ。

次なる興味はドコモ版iPhoneにどれだけのドコモアプリが突っ込まれてくるかだ。
スタンダードなMMSに対応するのか、spモードメールはどうなるのか。

spモードメールの再々延期の時期がiPhone5s/cを意識した頃ではないだろうか。
その後もspモード接続以外でもドコモサービスを展開するなどの変更が続いており、春先にはiPhone5s/cの扱いを相当意識したと思う。
Apple的にも生産計画などがあるので少なくとも発売半年前くらいには台数コミットを取りたいところだ。
余りアテにはならない日経の記事では6月頃に(交渉の)山場を迎えたとされる。

Apple自身が発表の場でドコモの名前を出してくるのだから、商売的にはかなり美味しい事だったと想像出来る。
とするならばドコモの要求もある程度は飲んだ可能性があるが、果たして。

   

Comments:0

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > 当たり外れ



VC