Android

SBMではAndroid移動機が売れているそうだ。
例によってこれは台数ではなく比率の話。

100万台売ったドコモが50万台しか売らなければ半減になる。
5台しか売らなかったSBMが10台売れば2倍の成長となる。
iPhone命だったSBMなのだからAndroid比率が低くて当然であり、iPhoneが売れなくなった分だけ相対的にAndroid比率が上がった事を自慢げに話したのだろう。

auがiPhoneを扱い始めた頃から孫さんのiPhone自慢は弱気になってきた。
そこにドコモが加わったので台数ではとてもかなわない。
既に普及しきっているSBMとは異なり、従来型ケータイユーザを取り込む余地はドコモやauが大きい。

日本ではiPhone人気にさほどの衰えはないが、世界シェアは減少している。
当然その流れは日本にやってくると孫さんは読んだのだろう。
こうして先手を打つ事で成長鈍化を逃れるセンスはさすがだと言える。

日本におけるiPhoneの衰退が何年後になるのかなど分からない。
しかし孫さんが手を打つのだからやがてその日が来るに違いない。

これはAppleにしても同様で、SBMの成長率の鈍化を感じたからこそauやドコモと手をつないだのだ。
それを見た孫さんは、このままApple沼に沈むのは嫌だと感じた。
もしもSBMが移動体通信業界でトップだったのなら、先見の明で逃げ切れさえすれば安泰だ。
しかし悲しいかな、Vodafone買収から8年が経過した今も相変わらずの3位にいる。
移動体通信業界でトップを取ると言い放った孫さんは有言実行ではなく、夢幻になってしまうのか。