プラチナLTE(1)

SBMがやるやるやるやると言っていた900MHz帯のLTEサービスだが、まだ開始されていないらしい。
周波数移行が進んでいない事は以前にも触れたとおりで、既存局が残っている限りSBMはその周波数帯を使う事が出来ない。

SBMの言う所のハイブリッド4G LTEはプラチナではなく不埒な発言になったわけだ。
ではいつバンドが空くのかだが、SBMの強引な排除作戦に対して反発色を強めた企業も多いとの事で先が見えない。
とは言っても免許は再更新されないので現在の免許の有効期限が切れればバンドは自由に使えるようになる。

SBMは夏モデルの発表会も行わないそうだ。
発表したらすぐに発売する、他社のように間を置く事は無いなんて孫さんは言っていたなぁ。
ドコモは発表から発売まで長ければ数ヶ月もかかった事を言った訳だが、発表直後に発売したのはその年だけだったかな。
防水でなければ使う価値がないと豪語していた年もあった。
地味なイメージの発表会を、タレントを呼んできて派手な演出の演説会にもした。
そう言えば10年でドコモを抜くとも言っていたっけ…

その時々で最も有効な事を謳うのはフツーの人にはなかなか出来ないと思う。
それは自分の言う事をコロコロ変える事になるからで、信頼とか責任とかとは正反対に位置する。
SBMが安い、安っぽいで売ったのも同様だ。
イメージを良くして企業価値を高める方向とは反対のやり方で、しかし結果として企業価値を高めた。

孫さんの元気が無くなったのはiPhoneをドコモが扱い始めた時からだったと思う。
大騒ぎするはずのiPhone発表の場にも姿を見せなかった。

今孫さんは日本の事よりも米国に関心が移っているのだろう。
SBMに対する興味と情熱が冷めたのかも知れないし、そこそこ安定したSBMよりも立て直すべきスプリントの方が事業的重要度が上だとも言える。
さらに国内ではドコモの定額プランなどでSBMや、傘下のEM・WILLCOMも一気に苦境に立たされる事になる。
これらは議決権を維持したまま売り払ったというか金だけぶんどったが、この先は買収ではなく売却の道を模索するのかも知れない。