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買収


  • Posted by: F&F
  • 2014年6月 3日 12:09

ドコモにしても(現)auにしても企業買収を繰り返して移動体通信用の帯域を増やした時代があった。
これが細切れバンドを作ってしまったのだが、しかしそれが周波数帯域獲得の近道でもあった。

その歴史に遅れる事ン十年、SBMも同じ道をたどる。

SBMは写真立てだとかみまもりだとかルータだとか、さらにはEMとのダブル契約などで加入者数を稼いでいる。
しかし実質加入者数はかなり少ない。
ではバンドが空いているかと言えばそうではなく、マクロセル展開で圏外をなくす事に重点を置いたために周波数利用効率がかなり悪い。
マルチセクタ構成にも「金がかかるから」「エリアが広がらないから」「加入者数が少ないから」という理由で積極採用していない。

それもあり、買収などによって周波数帯域と加入者数が手に入るとあってこの方向に行ったわけだ。
現在はEMの1.7GHz帯がSBMの弱い部分をかなり助けている。
横浜あたりでもSBMの2GHz帯よりEMの1.7GHz帯が強い場所が多い。

SBMは自社で1.5GHz帯も持っているのだがiPhoneが対応していないために使い道がない。
WiFiルータやWiFiスポットのバックボーンにしか使えないという、もったいないバンドだ。
しかもLTE化も行われていないしエリアも狭い。
DC-HSPAなのでセルあたりの周波数利用効率は半分に下がっている。

BSのIF干渉問題はあるが、それはBSを受信してさらに適切な工事が行われていない場所のみだ。
屋外ならば問題なく使えるのでエリア補完やトラフィックを逃がす為に使っても良さそうなのだがやらない。

WCPの2.5GHz帯もiPhoneでは使えない。
SBMグループとしては唯一LTE化率100%のバンドなのだが、これもiPhoneが対応していない。
SBMがAndroidスマートフォンを(もっと)売っていたならばカタログを飾るネタになっただろうに、もったいない。
つまりは買収効果が上手く発揮出来ていない状態だと言える。

もっともドコモにしても都市部では殆ど800MHz帯が使われていないし、1.5GHz帯や1.7GHz帯の整備も遅い。

   

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