しゃもじ

ご飯粒のくっつかないしゃもじが発明された時はすごいなと思ったが高かった。
だがあっという間に価格は下がり、今では100円ショップでも買える。

ところがこれ、使っているとくっつくようになってしまう。
くっつかない秘密は表面のエンボス加工で、ご飯粒との接触面積を減らすと共に水分などを保持しやすくなっている。
だがゴシゴシ洗ったり炊飯器の上などに置いて高温にさらされると微細なエンボス加工の形状が鈍ってしまってくっつくようになる。

くっつかない期間を長くするような複雑な加工をしたものもあるのだが、複雑で微細な加工はそれ自体が変形しやすい問題もある。
長寿命を謳うものは100円ショップ、2本で100円のものに比較すると10倍から50倍の価格が付けられている。
しかしその寿命が10倍かというとそうではない。

結局の所駄目になったら買い換えるのがもっとも経済的なのだ。