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貸せない理由


  • Posted by: F&F
  • 2014年7月 7日 13:08

MVNOはドコモ回線を利用したものが殆どだ。
最近になってauも卸売りを開始したが、格安SIMのシェアが増えている現状でMNVO事業者に回線を提供するかどうかは営業判断も分かれる所だ。

回線提供を行うと加入者数の増加が見込めるが、下手をすると商売敵にもなり得る。
しかしドコモが開始した完全通話定額は、そうしたMVNO事業者との明確な棲み分けをも狙ったものだ。
料金の差別化などでMVNO事業者との共存を模索したのだろう。

KDDIも同様の料金体型なのだからドコモ同様にMVNO事業者との共存路線を行く事が出来る。
ただし本格的になるのはVoLTEが開始されてからだろう。

SBMも同様なのだが2つの懸念がある。
一つはネットワークの混雑で、LTE帯域が狭い(最大でも15MHz幅しかない)上に通話定額ではそれを10MHz幅に削る必要が出てくる恐れがある。
ワイモバイルの1.7GHz帯を又貸しする手があるのかも知れないが、いずれにしても厳しい。

もう一つはドコモ回線を使ったプランと直接的な比較をされてしまう事だ。
今の所はSBM自身が一番だ一番だと叫んでいればいいのだが、同条件でドコモ回線と比較されたらひとたまりもない。
MVNO事業者はSBMとも交渉をしているとは言うものの、その価格があまりに高くて話にならない。

エリアなどを考えるとドコモよりかなり安くしないと客は付かないと思えるが、実際にはドコモより高い。
これは上に書いたような理由による「売りたくない価格」を付けているからだ。

しかし今後MVNO事業者がシェアを伸ばしていくと考えると、いつかの時点でSBMも考えざるを得なくなるだろう。
キャッシュバック無くして純増無しの方程式が明確になった今、SBMはかなり苦しいと言える。

   

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