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スモールセル


  • Posted by: F&F
  • 2014年7月 8日 13:09

ドコモやauはスモールセル化を進めている。
帯域あたりの通信容量を確保するためにはセル内利用者数を減らすしかなく、それはセル半径を小さくするしかない。

ある程度の自律性を持った干渉回避と言う事でSONなどの仕組みも導入されているのだが、LTEの場合は自律制御だけでは上手く行かない場合がある。
OFDMの場合はバンド内の空いた周波数を使うわけだが、一つの基地局と特定移動機が通信するための周波数(の束)をまとめておかないと都合が悪い。
と、言葉で書いてもよく分からないと思う。
ちなみにWiMAXはグループ化している、XGPはグループ化していない。
グループ化しないと通信帯域の隙間に他の通信の信号が紛れ込むので、受信機のダイナミックレンジが余計に必要になる。
このあたりの制御は基地局単独では出来ない話なので制御側との協調が必要だ。

各社の取り組みは以下にある。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20140313_639570.html

SBMはPHS基地局のロケーションを奪って2.1GHz帯の基地局を増やした。
ただ他社に比較するとその数は少なく、マイクロセルと言うにはセル半径が大きい状態になっている。
なので場所を選べば通信速度が出る(場所を選ばないと速くない)ような事が起こっている。
ちなみにPHSのセル半径は郊外で1km以上になる。
こうなると電波が飛びすぎて周波数利用効率が落ちるので位相アレイアンテナによって指向性とヌルを作っている。

WiMAXは3セクタと3つの物理チャネルの組み合わせでエリア構築を行っている。
追加の周波数割り当てがないとLTE化が難しいのはその為で、WiMAX帯域を削るとセル構成が影響を受ける。

ドコモやauがマルチセクタ基地局を増やしているのはFDMAの特性に合わせたセル構築とバンド構成を採りたい事もある。
こうしていかないと周波数利用効率が上がらない。
SBMもWiMAX並の基地局構成にすればずいぶん周波数利用効率が上がると思うのだが、先を見ないで目前を見る経営方針がここでもマイナスに働いてしまっている。

   

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