遠くだけじゃない

最近シグナスで近場に出かけることも多い。
ある程度の距離を乗るならスカイウエイブの方が楽なのだが、シグナスは反面気軽だ。

遠い場所に出かける、それはその場所を楽しむのは勿論なのだが見知らぬ土地を見る楽しさでもある。
そんな見知らぬ土地は、実は近所にも沢山ある。
もちろん見て楽しい場所ではない。

原付に乗り始めた頃に近所をさんざん"探検"した。
なるほど、この道はここにつながっているのか、と。
車ではとても入っていく勇気のない場所だって、スクータなら気軽なものだ。
その先が階段だったとしてもUターンして戻ってくればいい。

50cc時代は特に、幹線道路を走るよりも住宅街をゆっくり走った方が気楽だったので道も覚えた。
やがて家の近所の探検が完了し、山などに出かけることが多くなった。
その山の方にしても、車が入らないような、地元の軽トラックがたまに通るくらいの道を走った。

同じ所に行くのでも車で通過するのとスクータを乗り入れるのでは全く違う。
車で通るのはまさに通過なのだが、後ろから来る車を気にせずに走れる林道はそこを走ること自体、景色を眺めること自体が楽しみになる。
これは面白かったし楽しい。
車ばかり乗っていた私にとっては実に新鮮だったのである。

続く…