楽天店(21)

相変わらずアクセス数の集まらない楽天店である。
アクセス数からするとヤフー店の1/3位しかない。

コンサル担当者はショーツを8枚送料込みで千円で売れと言う。
大手ショップが8枚送料込みで1280円を出していて沢山売れているからそれより安く出せと言うわけだ。
そのショップでは既に10万枚近くを売ったようなので相当数を仕入れていると考えられる。
仕入れ規模も違えば品物自体も違うし、送料も違う。
そもそも楽天の契約形態が異なるので楽天代が違う。
なので、街の電気屋と通販激安家電ショップを比較しているようなものだから無理だと言った。

プリモトルテで千円を売ると楽天代は160円位取られるので840円しかない。
大手の契約形態だと1280円を売り上げても1185円位残る。

コンサル担当者は「赤字でも頑張って貰うしかないですね」と軽く言う。
だったら1円で売るよ、その方が赤字額が少ないというとそれは駄目だという。
1円で売られたのでは楽天の儲けにならないからだ。

では8枚千円で、赤字を出しながら売って何のメリットがあるのか。
コンサル担当者は集客出来るからメリットがあるという。
じゃあ1円で売っても同じではないか。
コンサル担当者は1円で売ると1円狙いの客しか来ないと言うのだが、8枚千円で売ったって安値狙いの人が来るだけではないのか。
単に売り上げが千倍になり、赤字割合が増えるだけだ。
しかし赤字額がどうであろうと売り上げ自体が千倍になると言う事は楽天に入る金が千倍になる事を意味している。

ではその大手ショップが儲かっているのかを考えてみよう。
メーカ在庫などのアソートショーツを100万枚買ったとして、海外から仕入れると送料がバカには出来ないので原価で50円を切るのは大変だと思う。
品物自体の価格よりも送料分が効いてくるからだ。
船便を使えない事はないので船便を使えば送料はぐっと下がる。
通常便で買うとショーツのような安いものの場合は、送料がショーツ自体の価格の50%近くになってしまう。
50円のショーツを8枚と送料、梱包資材などの原価合計が700円だったとする。
これで粗利は485円しかない。

在庫費用も大変で、ショーツ100万枚だと30トン位になる。
こうなると陸送費用や倉庫への出し入れ費用もかかってくるので船便を使ったとしても送料負担は大きい。
売るために広告費用もかけていると思われて、それはそれ以外の商品は余り売れていないからだ。

沢山売るためには作業を効率化する必要があり、受注管理から発送伝票までをリンクしようとすると又楽天代がかかる。