求人

求人有効倍率が上がっているとか。
アルバイト時給も上昇気味なのだが、人材不足で上がり続けるかというとそうではない。

一つは景気低迷でサービスや商品の価格に転嫁しにくいためだ。
売値は決まっているのに原価が上がる。
これでは儲からないので、儲からない仕事は受けないという流れだ。

特に土木関係などでは公共事業によって人材が奪われ、そのしわ寄せが民間企業を圧迫する。
経済屋は夏前に何と言っていたか。
消費税増税による一時的な落ち込みはやがて回復し、日本の経済は好転する筈ではなかったのか。

もっとも増税と経済対策が同時に出来たらこれ以上の事はない。
景気を回復させたければ増税をセットで、みたいな。
しかしそんな夢のような話は夢に終わったばかりではなく、より以上の悪化を来した。

カネをばらまいた所で投機資金が豊富になるだけで人々が金を使わないのは米国の例を見ても明らかだ。
設備投資にしたって、必要のない投資は行われない。

転職によってより良い条件を望む人は増加しているようだが、その一方で良い条件の求人自体が多くはない。
麻生財務大臣は、株価上昇と円安効果で景気の良くない企業など無いと言っている。
もしそんな企業があったとすれば、それは経営者がウルトラ無能なのだと。
ウルトラ無能なのは麻生さん、あなたじゃないの？
と、ワタミの社長も言っている。

雇用環境は着実に改善しているとも言うのだが、これって遅行指標だから後の悪化があるのではないだろうか。
人が集まれば苦労しないとすき家の社長も言っている。