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ケミコン


  • Posted by: F&F
  • 2015年1月 8日 13:12

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怪しい電解コンデンサがあった。
基板に実装されているものでは無く、パーツケースに入っていた物だ。

何が怪しいかというと底部のゴム部分が膨らんでいる。
半田付けの形跡はないが何度か実験には使っている。
しかし耐圧を超えて直流を印加した事はないし、高温下に放置した訳でもない。

テスターで容量を量ってみると67μFとなった。
コンデンサの定格容量は100μFなので明らかに容量が減っている。
ディジタルテスタの容量測定機能だが100μFが67μFと表示されるほどの誤差があるとは思えない。

ESRも測ってみようと思ったのだが、それには正確な電流(位相)を測定する必要がある。
正確な電流とはインピーダンスゼロで、つまり電流検出抵抗の両端電圧を測るのではなく電流を測らなければならない。
OPAmpで電流-電圧変換回路を組めば良いのだが、そこまでしてもなぁと言う感じでやめてしまった。

電流を測るのだったらシャント抵抗を入れて両端の電圧を測ればいいと思うかも知れない。
しかしこれでは電圧も測ってしまう事になる。
例えばXCが1kΩのコンデンサに対してシャント抵抗値が1MΩだったらどうなるかを考えれば分かる。
これは極端ではあるがシャント抵抗値をゼロにしない限り誤差が残る事は分かるだろう。
ACとコンデンサの場合は、そもそも電圧と電流の位相がずれている事を計測しなければならないのでシャント抵抗法では誤差が出る。

   

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