雪

この冬は降雪地で沢山の雪が降り積もっている。
屋根の雪下ろしや道路の除雪など、降雪地に済む方々は苦労されているはずだ。

高齢化が進み若い人が居なくなった集落では雪下ろしをするにも人出がない。
買い物などにしても移動販売者に頼るような地域では、その販売車が雪で来られなくなると物資が不足する。

せめてもの救いは灯油価格が多少下がった事だろう。
と言っても競争が少なく運搬代がかかる灯油価格は安くはない。
ガソリンスタンドの撤退が相次ぐ中、限界集落の難しさはいかんともしがたい。

地方によっては空き家となった古民家を格安家賃で貸し出すなどもしているそうだが、何しろ産業がないので移住が難しい。
それこそネット商売などで食べていけるのならばいいのだがどうなのだろうか。
私自身はひなびた集落は嫌いではない。
でも虫は嫌いなんだなぁ、奴ら飛んでくるし。

雪害や水害に見舞われる所には安易に住むわけにはいかないし、都会に比較したら間違いなく住みにくい。
田舎に住みたいなんて、田舎に住んだ事のない人が夢見るだけだよとも言われる。
実際にそこに住む人たちの苦労を知らないからだと。

今年の雪と寒さは北国の道路に付けられた融雪装置の能力をも上回る。
普段なら雪は溶けてしまうはずなのに、今年はべちゃべちゃの雪が残っている場所が多いというのだ。
自然に立ち向かうのは大変だが、その大変な事をしなければ生活が成り立たなくなる。