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コスト


  • Posted by: F&F
  • 2015年4月16日 11:12

MVNO向けのドコモの帯域辺り価格が思ったように下がらず、MVNO事業者の利益が減少した。
ドコモの10Mbps辺りの価格は月額約95万円である。

帯域辺りの価格は設備額と利用者数から算出される。
最近になってMVNO向けの帯域卸に前向きになったKDDIはコストを下げ、117万円とドコモに近づいた。
従来価格の6割引というディスカウントぶりである。

設備費用、特に無線区間の設備費用は加入者数に比例しない部分がある。
加入者が増えるとマイクロセル化などでトラフィックを裁かなければならない、その部分は加入者比例になる。
しかし例え加入者が少なくても全国を整備しなければならないという点では加入者数比例ではない。
従ってKDDIがドコモの価格に肩を並べるのは少々不利であるとも言える。

SBMはドコモの約3.8倍の価格だ。
加入者数はKDDIとほぼ同じで、設備投資額からすればドコモより少ないがKDDIよりは多かった。
2010年からの5年間でドコモは約4.2兆円、KDDIは約2.1兆円、SBMは約3.2兆円である。

加入者数は重複契約調整以前の昨年12月現在で、ドコモが約6.5千万、KDDIが約4.2千万、SBMが約3.7千万だ。
5年投資額を総加入者数で割るとドコモが約64万円、KDDIが約50万円、SBMが約86万円になる。
SBMは資産の目減りを小さく見せるために償却年数を延長したと、Vodafone買収後に報道された。
例えばドコモやKDDIが5年償却でSBMが7年償却だとすれば加入者数辺りの価格は少し上乗せされている事になる。

86万円だとしてもドコモの1.3倍でしか無く、それからすると帯域辺りのコストは127万円で良いはずだ。
しかし実際には約371万円である。
では逆に371万円を算出する設備費用を計算すると5年投資額は9兆円になる。
ここから実投資額の3.2兆円を引いた残りの5.8兆円はVodafone買収額と考えたとしても高い。

   

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