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復活のおまじない


  • Posted by: F&F
  • 2015年7月 4日 12:06

不調のドコモやauはどうやって危機を脱したのか。
すぐには効果は現れないが、いずれも料金施策などの変更で人気回復を図った。

インパクトがあったのはパケット定額制ではなかっただろうか。
これはDDIpが開始し、その後auがEZフラットを開始した。
CdmaOne移行後に思ったように加入者が伸びずに苦労していたauは、この辺りから人気を回復する事になる。
今となっては低音質の代名詞みたいなCDMA2000なのだが、当時はPDCよりも音質が良いと喜ばれていたのだ。
パケット定額の後にも学割を発表するなどで学生人気を集める。
勿論収益性は悪化するのだが、それよりも加入者数をと言う施策である。

成功例だけではない。
Vodafoneのラブ定額は既存利用者の加入率が高く、ネットワークを圧迫した割に新規加入者を呼び込む魅力に乏しかった。
その一方で写メールはヒットとなった。
未だにケータイやスマートフォンで写真を撮る事を写メと呼ぶ人が居るように、だ。
しかしこれはauやドコモの追従もあり、Vodafoneの絶対的魅力とならなかったのは、現在のiPhoneと似ている。

ドコモは何にしてもやる事が遅く、写真付きメールにしても3事業者の中で最も使いにくかったと言えるが当時はiモード囲い込みが出来ていた。
その後は料金を安くする、あるいは割引サービスなどを充実させたドコモだが低迷期は長く続いた。
現時点では純増の約6割がMVNO頼みだとは言うが、その6割を減じたとしてもソフトバンクよりも純増数が多くなる。
ドコモの復調に通話定額制の導入もあるとは思うがドコモ自身の力より、ソフトバンクが勝手に自滅したタナボタ的要因もある。

各社共に似たような料金体系とサービスとなれば、端末数だとかネットワークやエリアが比較される。
この点でiPhoneにあぐらをかいていたソフトバンクは不利になり、エリアカバレッジにしてもLTE化にしても後れを取っている。
パジェロ人気に安心しきっていた三菱自がブーム終演と共に転落したのと同じだが、三菱自は自らそれを認識していた。
残るは料金面での勝負なのだが、昨日書いたように金食い虫を買っている関係で余裕がないのが実情だ。

auや特にドコモに比較すれば何事も決断の早いのがソフトバンクである。
ワンマン経営のメリットが出るわけだが、今回の不調はもう半年以上に及んでいる。
スプリントも然りなのだが、不調期が長引けば長引くほど回復が難しくなる。

   

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