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背に腹は…


  • Posted by: F&F
  • 2015年7月 5日 12:04

「一括0円をやってる僕らがバカなんですよ」と言ったソフトバンクだが、GALAXYなどは最後発発売でいち早くゼロ円となっている。
もっとも短期解約では想像を絶するような高額違約金を取られてしまう。

GALAXYはドコモやauでもやがて安売りが始まるだろうし、ソフトバンクが安売りしはじめればauあたりは追従しそうだ。
GALAXYは悪いスマートフォンではないのだが売れず、国内シェアは5%台だ。
まあ気になる部分と言えば画面焼けくらいだろうか。

「純増合戦ということでみまもりケータイやフォトフレームなど、こまごましたものをたくさん売って数を稼ごうということに力点を置いていた時期もあった。今は実態を良くしていく」
そう語っていた孫さんだが、写真立てと体重計のセット販売なども発表された。
建前的にはARPU減少の言い訳も必要だろうが、実情として純減は避けなければならないという厳しさがある。

「純増数だけを追おうと思えばMVNOでほとんど利益が出ないのに卸売したり、M2Mを逆ザヤで出していくなど、やりようはある」
土管屋にはなりたくないと何年か前にドコモが言っていた台詞を真似たような孫さんの言葉だ。
確かに回線の卸売りは売価は小さいのだが一定の利益を安定して得られる。
回線使用権だけを売るので経費がかからないからだ。
それこそ端末をタダにしたりキャッシュバックを付けるよりはずっとマトモで、何より安定的商売である。

MVNOに回線を使わせたくないならば卸売り料金を下げる必要はなかった。
しかしKDDIの値下げに続いてソフトバンクも大幅値下げを行った。
ただしMVNO事業者は今のところソフトバンクの回線は使っていない。
コストとパフォーマンスの関係やソフトバンク回線の使える端末数などがネックになり、同じ価格ならドコモに行くという流れだ。
大手ドコモと戦うならばドコモより安い回線コストを出さなければならない。
ドコモやauと戦うならば画像圧縮や動画サイトのスロットリングも見直さなければならない。
SIMフリースマートフォンやタブレットにソフトバンクSIMを入れたときの設定が少々難しいなどの点も、正しい設定を広く公開していかなければならなくなる。
個人相手なら少々乱暴な事も出来るがMVNO事業者には本当の事を話さなければならない。
自称ナンバーワンが崩れてしまう回線卸はソフトバンクにとって難しい面も多々あるし、YMとの差別化の面もある。

「純増数だけを追おうと思えばMVNOでほとんど利益が出ないのに卸売したり(略)」
利益が出なくても純増数を追わなくてはならないのが今のソフトバンクである。
その為にSBパートナーズ株式会社を設立してMVNO推進を開始する。

言う事とやる事が正反対のソフトバンク、こう言う所も信頼を失う要因だ。

   

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