キャッシュバックを増やしても客が来ない？

3四半期連続での純減はドコモ不調時代にも増す減少幅である。
ソフトバンクが独自に設定した主要回線数も1Qでは2万の増加に留まり、2QではYMの増加分を加えても3.9万に留まった。

2QでYMの純増分を主要回線数に含めはじめたのはソフトバンク単体では数字が出せなかった事によるものだろう。
ソフトバンクはドコモやauと戦うがとうてい勝ち目はない。
YMはMVNO人気にあやかるという形で展開しており、多少の純増が稼げた可能性がある。

東洋経済によれば、1Q→2Qでキャッシュバック額を引き上げたにも関わらず解約数は8倍以上になった。

解約されているのは低ARPU群で経営に影響はないと言った孫さんだが、ニュースは以下を報じた。

【毎日新聞】
通信大手３社の２０１５年９月中間連結決算が６日、出そろった。
傘下のＮＴＴドコモが好調だったＮＴＴとスマートフォンなどのデータ通信料収入が増えたＫＤＤＩ（ａｕ）の最終利益は増加したが、ソフトバンクグループは減益だった。

国内移動体通信事業の不調、スプリント事業の不調は積極的な海外投資などを進めてきたソフトバンクに多大な影響を及ぼすだろう。
借金を積み重ねて更に攻めるのか、決算時に孫さんが言ったように事業売却などで現金を手にしようとするのか。
通信事業の低迷と時期を合わせるかのように増えた有利子負債の金利も重い。

ロイターはソフトバンクが一般開示していない数字として、関東地区のスマートフォン販売量が前年同期比35%減だとし3年連続で減少しているとした。
これに対してソフトバンク公報はBCNの調べでも大変好調であると反論した。