自分でやる人(2)

家の組み立てキットが売られている。
これを使うと数日から2週間ほどで家が完成する。

そもそも2×4方式は組み立てキットみたいなもので、パネルなどは工場生産されている。
これを建築業者が組み立てるので、それを個人が行うという訳だ。
クレーンなど無しに家を組み立てるのは結構大変だと思うのだが、検索してみると意外にも自分で家を組み立てた人がいる。
2×4が良いのか悪いのかの議論は以前からある。
高気密のメリットが省エネにつながると言われるが、知人のリフォーム屋に言わせると日本には合わないのではないかとなる。
理由はパネルの間の湿気で、浴室周りなどは多くの確率で壁内結露が起きてパネルが腐っているという。
彼に言わせれば必要な隙間風もあるのだよとなる。
パネル間に防湿シートを挟んだ構造の物が増えてきているが、防湿シートは水を吸収するだけの機能でしかない。
※現在は色々な対策がされているので問題は少ない。

もう一つは組み立て中の天候変化で雨が降ったような場合だ。
パネルの間などに雨滴が入るとそれが抜けにくい。
パネル工法なので壁面が出来ないと屋根を作れない。

他にも様々な制限があるが組み立てが簡単で高気密で断熱性の高い家が出来るのはメリットだ。
2X4はモノコックみたいなものなので特に角部分のパネル強度が落ちる事は許されない。
それでも組み立てが簡単で耐震強度や防火性能も高い2X4工法なら、自分でも組み立てられるという訳だ。