スーパーロング高枝切り(8)

切れなかった枝がある。
幹から横に出てはいるのだが、ほぼ垂直に伸びている。

幹も切って成功しているのでこの角度が問題なのではない。
その上に付いた葉の方向が問題なのだ。
垂直であれば加重は真下に加わるので切っていける。
しかしこの枝は切り口が狭まる方向に枝が伸びている。

切り口の方向が選べれば良いのだが、不可能だ。
とりあえず切れる所まで切っていく事にする。
切り始めて約一時間、ノコギリの刃を動かすのにかなり力が要るようになってきた。
枝の太さの2/3ほどに達しようとした時、ノコギリが動かなくなった。
押しても引いても動かない。

だが幸いにこの日は風があった。
風の向きによっては切り口が開くので、その瞬間にノコギリを引き抜いた。
南東方向から強い風が吹けば枝が折れるかも知れない。
木の再生力が極めて強かったら切り口が塞がろうとするのかも知れない。
いずれにしても現状ではこの推定直径15cmほどの枝を切り落とす方法が見つからない。
もっと垂直に近い角度で切ってみるか。
上手くノコギリの刃は入ったが、ほぼ垂直なので枝が折れてくれない限り1m位切らないと切断出来ない。
何しろスーパーロング高枝切りノコギリの長さいっぱいの所なのでコントロールが非常に難しいのだ。

写真では見にくいと思うが上下2箇所、異なる角度でノコを入れている。