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太陽光発電:電気工事士


  • Posted by: F&F
  • 2018年3月18日 11:10

資格の話である。
今回の実験では12V系を使っているので特別な資格は必要ない。

しかしこれを直列接続すると30Vを超えるので資格が必要になる。
30V以上の電圧を扱う電気工作物は電気工事士の資格が必要、なお自動車は除外されているのでハイブリッド車の配線は無資格でいじれるし、管球アンプなども電気工作物ではないので好き勝手にいじれるが、発電設備は電気工作物に該当するとされているので太陽光発電設備には資格
が必要というわけだ。

電線を端子台に接続するには資格は要らないが、電線の被覆を除去したり圧着端子を電線に付けるには資格が要る。
12V系の回路に使う予定のものなら被覆を剥くのも圧着端子を付けるのも自由なので、そうして作ったものを36V系で使えば良いと言う事になる

電線にしても被服が除去されているものを買ってくれば良い訳なので、上記の屁理屈も理屈になりそうだ。

売電などをやろうとすれば資格が必要になるし、ソーラーパネルの電圧も数百ボルトになる。
これを全く何も知らない人がいじったら感電するかも知れない。
なおコネクタを差し込むのは無資格で良いので、システム全てがコネクタや圧着端子の接続で構成できるものなら資格は要らない。
ここに資格が必要となると、プラグをコンセントに挿す事も出来なくなる。

大電力のソーラーパネルを構成しようとすると電圧を上げるしかない。
100Wのパネル20枚を並列接続、なんて事をすると電流は100Aを超える。
1.5kWクラスのインバータを使うにも電流は100Aを超える。
ソーラパネルを20枚直列に接続すると開放電圧は400Vを超える。
いずれにしても、全くの素人がやるには危険だ。

12Vのバッテリにしたって内部抵抗が小さいのだから危ない。
100AhのバッテリのCCAは900A位ある。
短絡電流は軽く1kAを超える。
プラスとマイナスの電極間にスパナでも落とそうものなら、スパナが赤熱して融解する。
端子の締め付けが甘くて電線が抜け、その線でショートが起きれば火災になるかも知れない。

電気工事士の資格を取得するのはさほど難しい事ではない。
交流理論だとか強電に属する知識が必要にはなるが、弱電専門の方でも少し勉強すれば理解できるはずだ。
線の太さと耐電流などは暗記問題、例えば「一般用電気工作物」が何を指すかなども覚えておく必要がある。
電流や電圧の計算でも、交流の話が主になるのでインピーダンスが出てくる。
8Ωの抵抗と6Ωの抵抗を直列にすると14Ωだが、8Ωの抵抗と6Ωのインピーダンスを持つコイルを直列にすると10Ωになる。
ちなみにこの8と6は問題に出やすい。
何故ならば平方根が上手く解けるからだ。
多少なりとも電気に関する知識がある、オームの法則とキルヒホッフの法則の概念位が分かる人にとっては、自動車普通免許の学科より簡単かも知れない。

   

Comments:1

ななしぃぃ Author Profile Page 2018年3月18日 17:13

昔取ったなんとやらで、技術的な電気基礎や法規、技能試験はまだ勘がつかめるのですが、案外 工具の名前や、配線材料の名前が覚えられない… 本職では全く無縁なので、島忠位でしかお目にかかれませんし、そちらなら、ジャンボエンチョーでしょうか

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