太陽光発電：正弦波インバータ

モータものを矩形波駆動すると磁気ノイズと言われる音が出る。
このあたりはインバータ制御のエアコンなどもで苦労する点で、今は多くが正弦波駆動になっている。

正弦波ではないが矩形波を組み合わせた疑似正弦波タイプもある。
最も簡単なものは補正矩形波などと呼ばれるもので、+1と-1の他に0の時間を設けるもの。
他には±2値にする方法がある。
その電圧と時間を適切に選んで3倍高調波が最も少なくなるようにする。
波形は上下対称なので偶数時高調波は発生せず、3倍高調波の次には9倍が出てくるが基本波との周波数差が大きいのでフィルタで取り除きやすい。

インバータを正弦波出力タイプにしたいのだが、効率が悪い。
正弦波インバータの多くはPWMで平均電圧を変え、それにフィルタを入れている。
BESTEKの300WのMRZ3010HUなどはPWM波形が出力側に漏洩してくるので、無線ノイズとなる。
自己消費電力は10W近くある。
http://amzn.to/2sOFaLO

信頼できる電菱の350Wのものはフィルタがシッカリしているようだが、消費電力が15W位になる。
http://amzn.to/2sRpqb1

大橋産業（BAL)の120Wの中華インバータは消費電力が8W程度らしい。
ただしクロスオーバ歪み的な波形だ。
PWM方式の場合は、周波数を上げないとゼロクロス点を上手く作れない。
http://amzn.to/2sMZmh0

現時点で負荷が10W程度なのに、インバータがそれと同等以上の電力を食うのは無駄だ。
疑似正弦波インバータであれば消費電力は少ないが、音は消えないのではないか。
現在太陽光発電で作られた電力は風呂の換気扇とトイレの換気扇の24時間運転、カーポート下のLED照明に使っている。