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アンテナチューナーは有効なのか


  • Posted by: F&F
  • 2018年11月26日 13:08

アンテナチューナーという機械がある。
多くはπ型のマッチング回路+直列コンデンサが入っている。

例えばアンテナのSWRが2、抵抗性の100Ωだったとする。
これに50Ω同軸ケーブルを接続するのだからSWRは2になる。
ここで、送受信機とアンテナが接続された同軸ケーブルの反対側との間にマッチング回路を入れるとする。
たまたま、偶然に、ちょうど上手い具合に同軸ケーブルの長さがλ/4の奇数倍だったら、アンテナチューナでインピーダンスを25Ωに合わせる。
こうすれば50Ωの同軸ケーブルに100Ωのアンテナを付けてもちゃんとマッチングが取れる。

アンテナチューナの出力インピーダンスを100Ωにするのでは無い、25Ωにするのだ。
何故ならば同軸ケーブルの長さがλ/4、つまり位相が180度違っているからである。
じゃあ同軸ケーブルの長さがλ/2の整数倍だったらどうするのさって、この場合はマッチングは取ることが出来ない。
見かけのSWRを下げるだけならば、SWRが下がるようなインピーダンスに合わせれば良い。
上手くしたらマッチングが取れるかも知れないし、下手をすると同軸ケーブルまでもがアンテナとして動作するかも知れない。
なのでアンテナチューナが有効なのかなと思ったのだ。

ようするに見かけ上のSWRを下げたい、SWRメータの針が下がっていれば送信機の負担は低いはずだと。
いや、その目的であればアンテナチューナで良いわけだ。
しかしアンテナチューナがアンテナを効率的に動作させる物だと思うとそれは違う。
唯一そうなるのは、アンテナチューナをアンテナの給電店に取り付けた場合である。

しかしパッシブなアンテナチューナには必ずロスがある。
パーツとしてのQが有限であることのロスに加えて、マッチング損失が起きる。
直列コンデンサ位であればまあ許すとしても、コイルはロスが多い。

   

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