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海水水槽:RO+DI水で人工海水を溶く


  • Posted by: F&F
  • 2019年1月 3日 11:08

これまではRO水を使っていた。
逆浸透膜浄水器で多くの物質は取り除けるのだがリン酸や硝酸の除去率は余り高くはない。

さらに現在使用しているRO浄水器にはポストフィルタが付いている。
これはROで取りにくい溶解ガスや有機物などを吸着除去するためだ。
ちなみにTDSメータでは0.00〜0.01μSを示す。
このカーボンフィルタは残留不純物を取り除く一方でリンを多少放出するとされる。
その為にリン酸濃度が上がっている可能性はある。
浄水器は水道水→セディメントフィルタ→プリカーボンフィルタ→逆浸透膜→ポストカーボンフィルタ→RO水となる。
プリカーボンフィルタから溶け出したリンの90〜98%はROで除去されるが、ポストカーボンフィルタがまた濃度を上げる。
ポストカーボンフィルタをバイパスする手もあるのだが、そもそもNO3はROでは60%位しか取り除けない。

そこで、ポストフィルタの後にイオン交換樹脂を付けてみる。
逆浸透膜浄水器の後に付けたイオン交換樹脂の寿命を短くするのは水に溶けている炭酸ガスだ。
これをイオン交換して取り除こうとするので樹脂が劣化する。
もちろん、リン酸や硝酸も樹脂を劣化させる。
ただし水道水をそのまま通すよりは余程長寿命になる。
寿命よりも精製水量を重視するならばROを使わずにセディメントフィルタ→カーボンフィルタ→イオン交換樹脂と通せば良い。

リン酸吸着剤で取り除く手もあるのだが、硝酸(硝酸態窒素)も除去したいのでイオン交換樹脂の方がお得だ。
横浜ではアニオン樹脂+カチオン樹脂を使っていた(水草水槽の換水用はROを使わずにイオン交換樹脂だけ)が、より効果の大きいアニオン+カチオンの両方がカートリッジに入ったタイプを使う。
水槽用品として買うと馬鹿高いので工業用を使う。
樹脂の詰め替えも可能なのでランニングコストも抑えられる。
ROを使わずにイオン交換樹脂のみで行く場合は、アニオン樹脂とカチオン樹脂を別々に使った方が容量が稼げる。

RO浄水器を通したのみの残留リン酸値がどう変化するか、準備が出来たら測ってみる。

   

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