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海水水槽:白点病治療のオキシドール・オキシフル


  • Posted by: F&F
  • 2019年4月24日 11:09

希釈過酸化水素水のオキシドール、商品名としてのオキシフルも同じものだ。
しかし個々の商品によって内容物が若干異なっている。

基本的には過酸化水素水の希釈液なのだが、健栄製薬のオキシドールにはフェナセチンとリン酸が含まれている。
小堺製薬と大洋製薬のオキシドールにはフェナセチンとエタノールが含まれている。
日興製薬フェナセチンのみ含有されているとある。

フェナセチンは以前は鎮痛薬として使用されていたそうだが、毒性か何かの問題で今は使用されていない。
水槽に入れるのならば過酸化水素水をRO水で希釈するのが良いのだが入手が難しい。
薬局でよく見かけるのは健栄製薬のものだ。
リン酸は余り増えて欲しくないし、エタノールは炭素源になる。

薬局などで注文すれば過酸化水素水が入手できると思う。
オキシドールよりも割安だが、白点病治療にはそんなに使わないか。

オキシドールの添加を開始して10日ほど経った。
オキシドールはドージングポンプで水槽内に入れているので毎分約21マイクロリットルの添加だ。
これ以外に(忘れなければ)朝の点灯前と消灯後に10mlを一気に入れている。
ドージングポンプによる添加と合わせて50mlなので水量(約240リットル)に対しては、巷で言われている分量よりも少し多い。
白点(白点病ではなくリムフォシスティスの可能性が大きい)は、大きい方のアネモネフィッシュの胸びれ付近の点は消えた。
中くらいの大きさのアネモネフィッシュの尾びれ付け根の白いモワモワは未だ消えていない。

ヨウ素は過酸化水素水で分解されると思うので、それまでの添加量の2倍を毎日添加した。
過酸化水素水添加による(計測できる範囲での)水質データに変化は見られない。
バクテリアへの影響も皆無であると言える。

過酸化水素水による治療の歴史は古いそうだが、水槽内の濃度を一定に保つ事が難しいと言われる。
ベアタンクなどでならともかく、様々な生体や機器の接続された水槽内では急速に濃度が減少する可能性もある。
8リットルの水量に1mlと言われ、3%程度の過酸化水素水濃度のオキシドールなので水槽内の濃度は4ppm位なのか。
安部謙氏・桃山和夫氏の研究では濃度0.05%で小型生体は死亡するとあるので、そのレベルは危険だ。
一桁低濃度の0.005%とするならば、水槽水10リットル辺りオキシドール17ml位の添加量になる。
魚病薬ICHではさらにその1/10を規定値としている。
過酸化水素水は水槽内で、おそらくすぐに分解されるだろう。
一気に入れれば一時的に濃度が上がる可能性があるが、ドージングポンプによる常時添加では濃度が上がる間もなく分解されていくのかも知れない。
ただORPが若干上がるので無添加状態とは少し異なっているのは分かる。

濃度の計測はパックテストがある。
少しレンジが低いのでRO水で水槽水を10倍に希釈し、その10倍希釈液の過酸化水素水濃度が0.5ppm程度になるようにオキシドールを添加すれば更に良い。

白点防止や予防としてラクトフェリン入りの餌がある。
ラクトフェリンは愛玩動物用としても熱帯魚用としても餌に含有されたものがある。
海水魚用のラクトフェリン入りの餌は使ったことがあるが、あまり食いつきが良くなかった。
猫用のものも、肝心の猫に不評で食べてくれなかった。

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