HUAWEIはどうなるのか

米国のHUAWEI締め出しは端末にまで及ぶことになった。
米国の規制に従い、GoogleはHUAWEIへのサービス提供を制限する。

既存のスマートフォンはこれまで通り利用可能だが、今後のモデルではGoogleのサービスが利用できなくなる。
AndroidOSの更新も不可能になる。
HUAWEIはAppleを抜いて出荷台数ベースでのシェアは2位だ。
即座にシェアが下がるというものでは無いと思うが、米国がHUAWEIへの制裁の手を緩めなければやがて消える。
制裁と言っても米国が一方的に難癖を付けているのではなく、中国政府の方針が乱暴だからだ。

HUAWEIが沈むことによってiPhoneのシェアは上昇するのか？
それともiPhoneはシェアを回復できずに第三のメーカがシェアを拡大するのか。

制裁が続けばHUAWEIはAndroid以外のOSに行かざるを得なくなる。
OSのみではなく半導体関連の影響も大きい。
HUAWEIはHiSiliconをグループ内に持ち、5Gモデムも生産可能であるとする。
しかし工業所有権の使用が禁じられれば、技術はあっても作ることが出来なくなる。
米国からの制裁を受けて廃業に陥ったZTEの運命を辿るのだろうか。

HUAWEIは制裁を受ける可能性を考え、相当量の半導体類を在庫している。
またSoC開発に関しても、米国からの制裁を意識したものである事はHUAWEI自身が語っている。
従って直ちに危機的状況に陥ることはないとしても、影響は甚大だ。
半導体関連では米国から1兆円以上を輸入している。
日本からも半導体や電子部品(村田製作所など)を買っており、海外からの調達は年間7兆円にも及ぶそうだ。
日本の電子部品関連企業の"中国バブル"が終焉となれば、日本国内の経済に及ぼす影響も少なくはない。