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海水水槽:第三世代のリン酸吸着剤を試す


  • Posted by: F&F
  • 2019年5月23日 11:11

第一世代のリン酸吸着剤は活性アルミナだ。
元々は廃水処理用などで使われていたものを水槽用として使い始めたものである。

アルミナ系のリン酸吸着剤はアルカリ溶液での吸着質が低いのだが、カルシウムイオンがあれば吸着率が改善される。
これにより海水水槽においても効果を発揮するわけだ。
アルミナ系リン酸吸着剤は加熱により吸着したリン酸を放出する。
従ってオーブンなどで加熱することによって何度かは繰り返し使用することが出来る。
吸着剤全般に言えることではあるが、極低濃度まで落とすことが難しい。

第二世代のリン酸吸着剤が鉄系のものであると言える。
リン酸鉄として処理することによってより、より低濃度までリン酸塩を吸着しようとするものだ。
一般的にはランダムな形状の細粒であり水槽内に吸着剤が舞う(水槽水が黄色っぽくなる)などもある。
水槽水中の鉄濃度が上昇しすぎるとも言われる。
鉄系リン酸吸着剤は水酸化ナトリウム溶液で再生することが出来るので、何度か繰り返し使用できる。

第三世代と言えるかどうか、第二世代プラスαかなとも思うのだが便宜上第三世代と呼んでおこう。
これは鉄系リン酸吸着剤を高分子ポリマーで覆ったような構造らしい。
見た目は細粒である。
かなり細かな粒、直径0.5mm前後なので目の細かなメッシュバッグに入れないといけない。
鉄系リン酸吸着剤は固着防止の意味もあり流動フィルタの利用が推奨される。
粒が細かいので流動フィルタを使わないと通水性が確保できず効果が発揮されない。
鉄系の吸着剤なので水酸化ナトリウムで繰り返し再生できるが、専用の再生液も売られている。
メーカによれば水酸化ナトリウムでの再生は数回程度であるのに対して、専用再生液ではより多くの回数の再生が出来るとある。
また再生効率も高いそうだ。

この第三世代のリン酸吸着剤をバイオペレットリアクタで使ってみる。
飛散防止にメッシュバッグに入れた方が良いのか、通水性重視で入れない方が良いのかも試してみなくては。

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