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海水水槽:リセットした(3)


  • Posted by: F&F
  • 2019年9月 5日 11:12

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リセットに備えて海水は前日に汲みに行った。
リン酸値は0.012ppmだった。

水槽内の水は全て抜き、底砂も全て取り出した。
従って水槽水は全交換と言うことになる。
今回はサンプ槽の水は抜かなかった。
汲んできた海水が230リットル程度であり、足りなくなると嫌なのでサンプ槽は排水しなかったのだ。
実際水槽内に水を入れるとサンプ槽にも水が落ちるくらいの量だったので、もしかしたらサンプ槽を排水しても足りたかも知れない。

作業は約4時間ほどになり、魚やサンゴを避難させたバケツの水温は下がった。
環境急変で白点病が出なければ良いと、今は思っている。
冬場であればヒータが必須だが、この時期微妙である。

横浜時代には底砂中に多くの生物が見つかった。
ゴカイの類いが沢山いたのだが、今回は余り見かけなかった。
砂中生物が少ないことで砂が攪拌されず、硫酸還元が起きやすかったのかも知れない。
横浜時代にはゴカイなどを釣り餌屋で買って来て入れていたが、今回は何もやっていない。
換水には天然海水を使っているので、そこに紛れ込んできたものが増えるくらいだ。

水槽内の水流ポンプの位置も考え直した。
ライブロックが積んである隙間や底砂近くの水流を重視した。
従来もライブロックの影などに水を流す風にはしていたが、もっとダイレクトに水が流れるようにした。

硫酸還元が底砂の深いところで起きている状態では余り害がないと言える。
しかし不溶性のリンを溶かす可能性という面ではデメリットだ。

底砂の浅いところは酸素が多く、少し深くなると嫌気域となり脱窒が起きる。
だがその下(少し深い場所)では硫酸還元が起きる。
深いところの硫酸還元は害が少ないので、まあ良い。
しかし脱窒域かそれより浅い場所で硫酸還元が起きる(そこには有機物も存在する)と硫化水素の発生になる。
何故好気域で硫酸還元が起きるかだが、硫化鉄が酸素を消費する事で底砂の浅い部分も(狭い範囲では)無酸素状態が作り出されると考えられる。この浅い場所で起きた硫酸還元は、貝やハゼが底砂を掘ることで硫化水素を水中に溶かす。
硫化水素は有害なので、これは悪い硫酸還元だ。

リフジウム(今回の例では底砂に繁殖したウミブドウ)水槽で硫酸還元が起きやすいと聞く。
海藻のメカニズムは分からないが、通常の植物(土に植えられて大気中で育つもの)は根からの水分吸収の為には酸素が必要だそうだ。
根からの酸素吸収度合いは不明ながら、同じ事が海藻にも言えるとすれば根の付近で嫌気域が出来やすくなった可能性はある。

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