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互換バッテリーのリスク


  • Posted by: F&F
  • 2019年11月14日 13:08

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iRobotのrommba、ダイソンのコードレス掃除機、CANONのデジカメ、いくつかのスマートフォンに互換バッテリーを使っている。
しかし先日購入したバッテリーは使えなかった。

購入したのはEOS Kiss Digital X用のものだ。
バッテリーとしては正常だと思うのだが、温度検出用サーミスタの抵抗値が異なっていた。
想像でしかないのだが、カメラから見たバッテリー温度(サーミスタ抵抗値)が純正とは異なっていて動作を停止したのではないだろうか。
抵抗値も測ってみたのだが、それほど違うわけではない。
精々20℃が40℃と検出される程度の違いだ。
しかし、それでもEOSは動作しなかった。
このバッテリーは返品可能だったので返品し、他のものを購入した。
それは正常に使用することが出来た。

Li-ionバッテリーに温度センサは必須ではない。
ただし充電特性を見た場合に0℃以下や40℃以上での使用が推奨されない。
Ni-MHバッテリーの場合は温度センサが必要だ。
充電完了を見るにはΔVやΔtを検出しなければいけない。
これがNi-MH(Ni-cd)の充電が難しいと言われる所以だ。
Li-ionバッテリの場合はCCCV(当初は1CAの定電流で、後に4.1V(或いは4.2V)の定電圧で充電すれば良い。

急速充電では端子電圧を4.25Vまで短時間だけ許容してパルス印加などを行うものもある。
大電流充放電が可能な設計であれば1CA以上の電流を流すことが出来、充電時間が短縮出来る。
しかし満充電に近づくに従って、充電電流を多くすると端子電圧が規定を超えるようになり充電速度(充電電流)を落とさざるを得なくなる。
80%充電までは早いがその後が遅いというのは、こうしたLi-ionバッテリの端子電圧リミットが効いている訳だ。



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