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電気柵用の電源にスタンガン用ユニットは使えるか?


  • Posted by: F&F
  • 2019年12月30日 12:13

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スタンガン用と思われる高圧発生ユニットが届いた。
小さなユニットでモールドされている。

中国発送なので届くまでにはかなり時間がかかる。
実際、荷着予定日を2週間過ぎても配達されてこなかった。
荷着予定日1週間後に発送元に連絡すると「現在通関中だからしばらく待て」との返事。
10日後に再度連絡すると「天候が悪いから荷物が遅れている」との返事。
2週間後に連絡すると「返金か再送のどちらが良いか」と返事が来たので「再送して欲しい」旨を伝えたがその後返事はなし。
結局着予定日から20日ほど過ぎて到着したというわけで、注文から2ヶ月近くかかったことになる。

このユニットは安価なので使えるならば面白い。
定電圧電源で3Vを加えると動作する。
最低動作電圧は2V程度だ。
3Vを印加した時の消費電流は約2.2Aなので、入力電力は6.6Wである。
出力は開放電圧(正確には分流器に500μA程流れる)が5kVで短絡電流が11mAだった。
単純に開放電圧と短絡電流の積では5.5Wとなる。

レビューに内部の写真がある。
コンデンサが3個なので3倍圧整流まで出来る。
コンデンサは8200pF/1600Vのようだ。
コンデンサに加わる電圧は最大で入力電圧の2倍になる。
3倍圧整流だと入力は約1.7kVになるのでコンデンサの耐圧はその2倍が必要となる。
いずれにしても1.6kVのコンデンサでは耐圧が不足する。

放電させてみると断続的にそれが起きる。
無負荷で電圧が上がり、空気が絶縁破壊を起こして放電するとコンデンサに溜まった電荷が一気に抜ける。
すると電圧が低下するので放電が停止し、コンデンサの充電を待って再び放電が起きる。
では、そのコンデンサの電荷が抜ける時の電流はどの位かを測ってみようとしたが電流検出用の抵抗がなかった。
1.5Ωの抵抗の両端の電圧を測定すると400V以上となり、オシロがスケールアウトした。



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