CMの長さを改めて感じた

NewsZEROは、昨日は特番でサイマル放送だったのだと思う。
サイマル放送の場合は権利関係があって、地上波以外だとCMを流せない。

インターネット経由で動画を観ていると、CMの時間は静止画と音楽になる。
これが結構長くて、ラジオ代わりに(他の事をしながら)聞いていたのだが内容がよく分からなかった。
21時を過ぎたあたりからCMへの切り替わりは頻繁ではなくなった。

マスコミは緊急事態宣言が有り難いのだろう。
ネタ切れ感のあったコロナウイルス、東京都の感染者数も少し減って話題がなかったところに緊急事態宣言だ。
電車は止まりませんよとか、スーパーは営業しますよと繰り返し伝える。
インタビュー風景などもあったが、あれってエキストラなんだよなと思うと興味も失せる。
台風中継然り、大げさ・紛らわしい報道で危機感を煽る。

経済対策や給付金に関しても述べられていたが、基準はそこそこ分かりにくい。
分かりにくいけれどザルな所もある。
2月か3月(支給開始が遅くなれば4月や5月も)の収入が1月の収入より減少し、その減少した月の収入が8.3万円以下なら30万円が貰えるのかな。
5割以上減少という話もあるし今ひとつよく分からないのだが、アルバイトをクビになったみたいなケースが想定されているのだろう。
クビになったから次のアルバイト先を見つけた、ではダメ。
従来の月収が18万円だけれど、店をしばらく閉めるのでその間は休業補償で11万円ね、でもダメだ。

総理は休業補償は給付金があるからみたいな事を言っていた。
しかし会社都合休業の場合、事業者は従業員に給料の6割以上を払わなければならないと決められている。
いったん解雇するから失業保険と給付金を貰ってねとでも出来れば良いが、そう簡単な問題ではない。

休業要請に従うと1ヶ月は無売り上げとなる。
都は当初パチンコ店なども含めた休業要請を計画したようだが、国からクレームが付いたとか。
居酒屋にしてもクラブやキャバレーにしても、1ヶ月無収入は厳しいだろうなぁ。
1ヶ月だけで休業が終わって、その後は以前にも増して客が来るというのならば借り入れも出来るが、先が見えないと返済計画も立てられない。

事業規模108兆円だ、史上最高だというのだが国の支出である真水が39兆円なのだとか。
その中の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策関係経費は16兆円だそうだ。
(民間の支出も含めた)事業規模と(国が支出する)財政支出の違いで数字が大きくなっているだけである。

例えば現金給付などが6兆円ちょっと。
見かけの予算に組み入れられる、税金や社会保険料の支払い猶予が26兆円という具合だ。
これは猶予であって免除ではない。

人との接触を8割減らしたいという総理だが、現実は厳しい。
多くの人は会社を休むことが出来ない訳だし、では退職するのかと言われれば否である。
一気に押さえ込んで1ヶ月後の感染者数を極めて少ない人数に持っていくか、感染者数増加率を少し抑えながらダラダラやっていくか。
日本政府は後者を選んだと言える。


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