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アマチュア無線用終端型電力計(2)


  • Posted by: F&F
  • 2020年4月24日 11:05

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昨日に続いて、今度は435MHzでパワーを測ってみる。
クラニシ製は仕様の範囲内だが八重洲製は範囲外だ。

クラニシ製は検波用ダイオードに1SS16あたりが使われていたと思うのだが、八重洲製は定かではない。
ゲルマニウムダイオードと言う事は無いと思うのだが、どうだろうか。

クラニシのRD-151Dはほぼ正確な値を示したのに対し、仕様外となる八重洲のYP-150は3倍ほどの値を示した。
抵抗体で周波数特性が極端に変わることは無いので、ダイオードの特性と配置・配線によるものだとは思う。
クラニシのものは100Ωの無誘導抵抗を2並列で使い、八重洲のものは50Ωの抵抗1本を使う。
クラニシのものは150Wまで自然空冷で、八重洲のものは強制空冷で150Wまで計測する。
抵抗体の大きさはほぼ同じなので、自然空冷に於ける抵抗体の許容電力は2倍の差があると見て良いだろう。

クラニシのものはダイオードのリード線長をゼロにするくらいの距離で組み立てられているのに対して、八重洲のものはリード線が1cm位ある。
無誘導抵抗のタップ、GNDの位置、ダイオードの長さやパスコンの位置などもクラニシものもの方が良く考えられている。
RD-151Dの後継がRW-155Dだったかな、何故かパネルの印字がDUMMY LOADではなくDUMMY ROADになっている。
デザイン担当者が間違えたんだな。
RW155Dの無誘導抵抗体はRD-151Dと同様ながら、強制空冷のユニットを付ければ250Wまで測れるようになった。
八重洲のものはファンが内蔵されているのだが、クラニシ製はオプションである。
これは(今と違って)ファンの価格が高く、一体型とすると電力計自体の価格が跳ね上がってしまう為だった。

1980年代に500MHzを測る(測れるようにする)のは結構大変だったと思う。
430MHz帯のトランシーバーは市販されていたとは思うが、その数は少なかっただろう。
無誘導抵抗体のパワーメーターの他に、パワーチップ抵抗を使った1200MHzでも測れるパワーメータもあった。
抵抗体の電力分散のために3dBのPADと終端抵抗を組み合わせたんだったかな、中身を見たことがあるが詳しく覚えていない。

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