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家はどうやって壊れていくのか(5)


  • Posted by: F&F
  • 2020年6月 1日 12:06

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屋根の話の続きで、屋根の耐荷重を調べてみた。
明確な基準はないようだが、積雪地域以外ではおおよそ90kg/m2だそうだ。

これは積雪量30cmに相当するのだが、関東に降る雪は重い(気温が高いので粉雪にならない)ので10cm〜15cm位で同様の重さになる。
ではこの積雪量で屋根が壊れてしまうかというとそんな事は無くて、おそらくこの2倍くらいの強度がある筈だ。
横浜でも20cm以上の積雪を記録したことはあるが、屋根が壊れた話は余り聞かない。
ただしカーポートが壊れた話は良く耳にした。

一般的なカーポートは20cmの積雪を基本にしていて、これを重い雪に換算すると5cm〜10cm位になる。
片持ちのカーポートが壊れる話は良く聞いていたので、横浜の最初の家も次の家もカーポートは両側に柱のあるものにした。
それでも大雪の時には雪下ろしをしていた。

ここは山の中なので積雪も考慮した屋根の強度になっているのだと思う。
カーポートは耐積雪量100cmのものにした。

屋根に継続的に荷重が加わると歪みが生じる。
これは瓦の重みでも起きる。
古い家などは瓦の重みで屋根の構造材が歪んでしまって、リフォームの際に歪みを調整しなければならないこともある。
太陽光発電用のソーラーパネルや太陽光温水器でも歪みは起きる。
ソーラーパネルは5kg/m2〜20kg2の重さだそうだ。
この荷重を支える強度を屋根は有しているが、常にこの荷重がかかり続けることが問題になる事がある。

屋根が重くなると耐震性にも問題が出る。
最近のソーラーパネルは、こうしたことも考慮してなのか軽くなったので影響は少ないと思う。

木材は乾いていれば強度は維持されるが、湿れば腐敗が進んでしまう。
屋根の壊れた家は、もはや設計時の強度を有するはずもなく、大雪が降ればその重みに耐えられないのかも知れない。

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