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シロクロは野生だった


  • Posted by: F&F
  • 2020年6月 4日 12:06

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シロクロのねこ小屋を置いていた方に話を伺う機会があった。
捨て猫禁止の看板が立てられ、その方はシロクロを案じて別荘地内に連れて帰ったそうだ。

シロクロのねこ小屋もその方が片付けたそうだ。

シロクロは人間に良く馴れているので昼間は問題なく家で過ごしたが、夜になると外に出たいと鳴き始め、それは一晩中に及んだという。
朝方になりドアを開けるとシロクロは外に飛び出し、そのまま戻ってこなかったそうだ。
別荘地内のその方の家からシロクロの餌場までは4kmほどある。

シロクロはどこに行ったのかと心配していたようだが、ある日山で見かけたという。
それが、私が見たあの頃だったわけだ。
どういうルートを通っていつもの場所に戻ってきたのかは分からない。
道路に沿って歩いてきたとすれば4kmであり、山を突っ切ったとしても2kmほどの距離になる。
そもそも自分の居た方角をどうやって知ったのか。
野生の猫には帰巣本能があるのだろうか。

外で過ごしている猫を家で飼うのは大変だ。
猫にしたって自由に外を歩き回ることに慣れていたわけで、急に家の中に閉じ込められたらストレスを感じる。
逆に外を知らない猫を外に出したら、他の猫と喧嘩をするかも知れないし車に轢かれてしまうかも知れない。
家の中だけで過ごしていた猫の多くはドアを開けたとしても怖がって外に出ない。
ただ何かの拍子に飛び出してしまう危険があり、ウチでは注意している。

シロクロはもう元の餌場には戻らないのだそうだ。
そこに自分の家が無くなってしまった事を知っているようで、もっと山の下の方で暮らすようになったと、その方は言っていた。
旧シロクロの家の所に再び家が置かれているのは、未だそこに居るキジ柄の猫のためだそうだ。
この猫はシロクロと仲良しなので、また山の下の方でシロクロと一緒に過ごすようになるかも知れない。

そうそう、シロクロは4歳だと聞いた。
いつまでも元気で過ごして欲しいと思った。

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